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2009年10月9日(金)放送 埼玉県川越市・松本邸 田園に浮かぶ家(2) − 縦横無尽の素材使い 宇宙船のような現代民家 − |
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| 松本康弘建築工房 担当 松本康弘 | ||||||||||||||||||
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| 松本康弘建築工房 | ||||||||||||||||||
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川越郊外の田園地帯に建つ自宅兼設計事務所である。 世に流布しているハイスペックな家、ハイスペックな幸福像ではなく、自分はどういう生活を送りたいのかを考え直し、形にした。それを「現代民家」と呼んでいる。インターネットの普及で個人が出店したり、SOHOのように自宅で仕事を行うことが非常に容易な時代になってきた。江戸時代以前の民家も今で言うSOHOと同じで生活と仕事が融合していた。こうした日本建築は水平方向に展開する、いわゆる平屋だ。この民家SOHOの水平性を現代的に解釈し、上下方向の操作を加え、立体的なヒラヤが生まれた。 ハウスメーカーの作る住宅は住むためのキカイとしての機能は満たしているかもしれないが、シアワセになるための機能はない。施主という個人に対しての即応性が全くと言っていいほど無い。棚一つ作ることさえ容易ではない。 気持ちよく生活するのに高価で高性能なものは必要なく、ローコストなものでも工夫をすれば十分楽しく生活ができることを形にしたかった。 |
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| のどかな田園に囲まれた建物です。ご主人は建築家、奥さんはインテリアデザイナーというご夫婦。お互いを育て合う、刺激し合う生活です。そんなご夫婦の自邸ですから、実験的要素の強い建物です。しかし、身を置いてみると意外なほど落ち着きを感じます。この感覚がどこから来るのかと考えると「美」「用」「強」=美しく、使い易く、頑丈であるという建築の3要素がきちんと実現されている事に気付きます。単に挑戦的なだけではない基本のしっかりした住宅です。 | ||||||||||||||||||