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2009年9月13日(日)放送 千葉県柏市・菊池邸 − 真ん中に吹き抜けパティオ 植物が浮かぶ家 − |
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| 蒲牟田健作 | ||||||||||||||||||
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| 有限会社COGITE | ||||||||||||||||||
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| 敷地は、郊外のやや密集した住宅地の袋小路に面している。 駐車のしやすさと、北側隣地の住宅への影響を考えると、建物位置とボリュームは必然的に決まるほどの大きさの敷地である。 「真四角の黒い箱」「生活感を思いっきり出して住まいたい」 「子供にはそこら自由に絵を書かせることになるから、室内は白いキャンバスの感覚でよい」 「ノイジィーな音楽を家中に鳴らすので、仕切りはいらない」「お風呂とトイレはあればいいぐらいの感じ」 「家族3〜4人がだらっと寝る寝床」「とにかく僕らが化粧をしていきながら住んでいければいい」 外殻は「黒い真四角の箱」という絶対的なリクエストがあったので、 敷地から駐車スペースを差し引いた残りのスペースで出来うるボリュームの中で模索していった。 平面約7m×7m×高さ5.5mという、諸条件から削り取って出来たボリュームを定め、そこから内部を構築していく作業となった。 建物の中心に2.5m四方の2層吹抜けの空間を設け、その吹抜け空間の天井に大きなトップライトを設けた。 電動で全開するこのトップライトがこの住宅の心臓といってよい。 玄関を入ってすぐ上を見上げると、切り取られた空が見え、天井からなにやらいろんなモノがぶら下がって宙に浮いている。 風が動けばそよそよと揺れだす浮遊物たちを、廻りを取り囲むように配置された各部屋から楽しむのである。感じるのである。 吹抜け壁面に穿たれた大小の開口から家族のコミュニティーが生まれる。 すべては、この吹抜けに繋がっている。 |
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| 菊池さんは、たくさんの候補の中から最も遠い九州在住の建築家を選びました。作例を見て『この人しかいない!』というほど、そのデザインに惚れこんだんですね。選ばれた建築家は期待に応えるべく腕を振るいました。建物のいたる所に「努力の跡」「愛情」が見てとれます。人生を豊かにする素敵な出会いでしたね。 | ||||||||||||||||||