  
オリジナルの「白の家」は1966年竣工。日本建築史に名を残す篠原一男・初期の代表作です。道路計画によって取り壊しの危機にありましたが、建主ほか関係者の努力により見事に移築されました。 |
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約36畳ワンルームの広間。中央にそそり立つ北山杉の「心柱」は以前の建物から移された物。低めの開口からの明かりが、室内に陰影をもたらします。 |
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篠原研究室出身の家具デザイナー・大橋晃朗によって、この家のためにデザインされた家具。竣工当時から40年間使われています。 |
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建具も以前の建物から移された物。障子に合わせて外の窓枠を作るという、通常とは逆の工程は大変な苦労を伴ったそうです。 |
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移築前は旗竿形敷地にたつ南向きの建物でしたが、新しい敷地では道路に面した東向きに変わりました。日の入り方が以前とは大分変わったそうです。 |
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キッチン、水回りは、場所と広さをそのままに、設備の進化と家族の年齢を考慮して作り直されました。 |
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1階の個室は、奥さんの革染色のアトリエと主寝室。移築前は15cm下げられていた床高を広間と合わせました。極力デザインを変えず寸法を変えるという、設計時に苦労したポイントです。 |
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以前は主寝室として使われていた2階の個室。現在は、ご主人の書斎です。傾斜した天井に開けられた天窓からの明かりが部屋を照らします。 |
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