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2009年5月24日(日)放送 東京都練馬区・櫻井邸 − ダイニングが架け橋 趣味と生活をつなぐ家 − |
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| 岸本 和彦 | |||||||||||||||
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| acaa | |||||||||||||||
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| この住宅には二つの質感の異なる庭があります。アルミルーバーで閉じた中庭と、道に面して半分開いたコの字型の庭です。周囲をアパートと住宅に取り囲まれた住宅密集地にあって、閉じることと開くことのバランスを考えた結果です。内部は二つの庭から廻り込んで来る間接光(環境光)で終日柔らかく満たされ、クライアントの要望である「絵画を鑑賞する空間」を実現しています。 さらに、細長い敷地形状を最大限利用して長手方向にパースペクティブ(遠近図法)を利用した建築形態を造りだしています。建物の中に入ると、長手方向のどちらから見ても不思議な遠近感があり、そこに光りのグラデーションとメゾネットによる立体構成を組み込むことによって、一室空間に距離感と多様性をつくりだしています。 |
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| 建築家との打合せでは、家族みんなで食事やお酒を飲みながら、大いに人生を語ったそうです。ご主人は焼き物、奥さんと息子さんは音楽とそれぞれ趣味が生かされた建物になっています。人生を楽しむ棟、生活を営む棟。この目的の違う2つの棟を取り持つダイニングキッチンは、絵の大好きな家族が希望した美術館のような空間になっています。どこに身を置いても気持ちが良いです。 | |||||||||||||||