放送したお宅
2009年5月4日(月)放送
静岡県浜松市・小林邸
20周年記念スペシャル
− 湖に羽ばたく家 −

2007年8月完成

敷地面積 1775平米 (537坪)
建築面積 171平米 ( 52坪)
延床面積 197平米 ( 60坪)
木造 一部 鉄筋コンクリート造
建築費:4410万円 坪単価:74万円



浜名湖を一望する敷地に建つ納屋のような建物。外壁の隙間から射し込む光、木組みの美しさが際立つ大広間は友人・知人の集会場でもあります。
さらに地下の個室には、湖に向かって飛び出そうとするかのようなトンネルが。数万件の建築を見てきた建築写真家が建てた絶景住宅です。

建築家のプロフィール
鈴木 幸治
1948年   浜松市生まれ
1975年   名古屋工業大学工学部建築学科卒業
1981年   ナウハウス一級建築士事務所設立
1992年   株式会社ナウハウス一級建築士事務所に変更
2004年   静岡文化芸術大学デザイン学部非常勤講師
 
株式会社ナウハウス一級建築士事務所
連絡先   静岡県浜松市南区頭陀寺町330-20
TEL   053-461-3408
FAX   053-461-3428
E-mail   info@nauhaus.jp
URL   http://www.nauhaus.jp/
 
建築家の一言
この「隙屋」は建築写真家のクライアントに「できるだけデザインしないで欲しい」と言われて設計が始まりました。クライアントは仕事柄、建築家が設計した建築にかかわることが多く、自分の住まいはデザインから少し距離を置きたいようでした。「日本建築の良さを生かした、簡素で素朴な家に住みたい」とのご希望でした。環境を生かし、土地の特性を利用して、日本建築の感性と伝統の技術で、努めて作為を消そうと心がけました。その結果、おおらかでのびやかな心地いい空間が出現しました。デザインという言葉は人口に膾炙していますが、デザインへの理解の深さはさまざまです。デザインは新しい機能を生み出すこともあります。デザインが「こうありたい内容を具現化する行為」であるならば、そのスタンスを明確に決めなければなりません。「住まいは至れり尽くせりでなくていい」ことがこの家の出発でした。「隙屋」はデザインすることの意味を深く考えるいい機会になりました。