
![]() |
2009年5月3日(日)放送 東京都目黒区・森田邸 −予想外の仕掛けがいっぱい! 擁壁を切り取った“からくりハウス”− |
||||||||||||||
|
|||||||||||||||
| 香川貴範+伊藤立平 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| SPACESPACE | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 若い夫婦のための住宅。敷地は南北で道路に面し、北側の道路は窪地を囲い込む古い擁壁を介して、3.5m下に位置する。擁壁は古く、行政から撤去を指導された。そこで僕たちは、撤去すると構造的に弱くなる擁壁と、住宅の地下部をつなぎ、周りの住宅地を含めた構造的なメンテナンスをすることにした。こうしてできた地階は、地面から支持層まで2層の高さになり、擁壁より前の、沼地の頃の地形をなぞる形になった。3層の地上部は木造で、1階に寝室・水回り・駐車場を集め、2階に屋外テラスと連続し、南北に風を通す筒状のリビングを配置した。これは、夫婦が敷地を見て感じた「開放感」の実現である。リビングの片面に耐震壁を隠し、キッチンや階段を、棚や引出しと連続して収納した。この住宅は、長屋のように奥に延びた「長い家」と、擁壁がそのまま塔状に起きた「高い家」の、二つの建物を内包している。それぞれの壁に分銅式の上下建具をつけ、開閉するとリビングは劇的に外とつながり、外観は劇的に変化する。夫婦の新しい生活が、この住宅地の中で、うまく根付いてくれれば良いと思う。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 都心の便利な場所ですが、住宅密集地。面積はわずか20坪です。ここに家を建てようと思ったら、いかに伸びやかな空間を作るかがテーマです。2人組の建築家と施主夫婦、4人の若者がこれに挑戦し、見事な解答を導き出しました。それぞれに機能を集約した5層構成、動く壁や隠し階段など遊び心満点のディティール。どこを見ても楽しい建物です。友人が集まる事が多いという社交的なご夫婦にピッタリの住まいですね。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||