放送したお宅
2009年4月5日(日)放送
神奈川県葉山町・須永邸
放送20周年記念
−葉山の自然を満喫する 大樹のように伸びる家−

2005年12月完成

敷地面積 164平米 (50坪)
建築面積 60平米 (18坪)
延床面積 105平米 (32坪)
RC+木(在来工法)
建築費:2500万円
造成費用別途
坪単価:78万円



大樹のような外観。枝のように突き出したテラスは、船をイメージしたもの。敷地に高低差があるため、2階に玄関を設置しました。

人がたくさん集まることが多いため、あえて室内に靴を脱ぐスペースを設けず、すっきりとした玄関。北側の出窓部分からは、海を眺めることができます。

室内はスキップフロアで構成される須永邸。中2階には、家族のワークスペース。階段に滑り台を取り付けることで、子供たちの遊び場に変身。

3階はダイニングキッチン。南北に設けた2つのテラスからは、それぞれ山と海の景色を楽しめます。キッチンの床は、座っている人と視線を合わせるために、一段掘り下げています。

スライドする便利な収納は建築家オリジナル。ダイニングキッチンから、さらに上がった場所にリビング。東側の吹き抜けでワークスペースと繋がり、どこに居ても家族の気配を感じられます。

天気の良い日は富士山も見える海側のテラス。建築家のアドバイスで作られた屋上テラスは約16畳。360度のパノラマが広がっています。

2階玄関の隣には水回り。白と黒のタイルを市松模様に貼ったお洒落な浴槽。三角形の背もたれに腰掛ければ、半身浴も楽しめます。

1階は寝室と子供室。寝室の隣にもテラス。子供室は天井高3.5mの吹き抜け。将来的には収納の上にロフトを作るそうです。

建築家のプロフィール
佐藤 浩平
1960年生まれ 逗子市在住
 
佐藤浩平建築設計事務所
連絡先   逗子市山の根3-15-20
TEL   046-872-3292
E-mail   mail@sato-kohei.com
URL   http://www.sato-kohei.com
 
建築家の一言
夏にはお友達がわんさか来て家の中をビーチサンダルを履いて過ごさなければならないほど、床が砂でざらざら・・なんていうお話をきかせてもらうのがなによりうれしいです。今後子供が増えて、成長していく過程をいろいろと想定してざっくり作っていますので、建物がどう変わっていくかも楽しみです。既存の大木を残すために、不動産会社、行政といろいろな方に協力をいただきました。
 
渡辺篤史の感想
周囲を山に抱かれた海を眺める絶好のポジションにある建物です。設計家は地元の人で、施主と同じく海が大好きで、まさに相性ぴったりなんですね。建物の生き生きとした印象から、設計から完成まできっと楽しかったであろうことが想像できます。家の中にも外にも、子供の遊び場がたくさんあります。大樹のように未来に向かって夢が伸びる、そんな感じが致します。