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2008年8月31日(日)放送 静岡県伊東市・須田邸 団塊世代の家づくり(2)田舎暮らし篇 − 移住でセカンドライフ 緑豊かな高原の白い家 − |
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| 三浦 慎也 | ||||||||||||||||||||||||
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| 三浦慎也アトリエ 一級建築士事務所 | ||||||||||||||||||||||||
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| 海に近い高原の別荘地で、定年後の夫婦があたらしい生活をはじめるための住宅です。ゆたかな庭やひろがりのある周辺環境とのむすびつきを強めるため、敷地形状にあわせた細長い平屋としました。細長いプランの中は、南端をリビングルーム・北端はベッドルームとして、そのあいだに、2つのゲストルーム(よく訪れてくる子供たちや孫のために)・ワークショップ(趣味の創作活動のため)・3つの中庭を、散らしたようにならべています。日常の起点となる部屋が建物の両端から他のスペースをはさみこむことで、ありがちな"あかずの間"をなくして"ひとつながりの有機的な間"となり、空間全体を夫婦二人の普段の生活にとけこませています。散らしたような部屋の配置でできたズレには、ティーコーナーやロフトなどスペースをつくり、それらの用途にあわせて窓の位置や大きさを変え、住むひともゲストも空間を共有しながら思いおもいにすごせるような奥行きある建築にしています。 | ||||||||||||||||||||||||
| お仕事、そして子育てを卒業されて、自分たちのための第2の人生を楽しむ建物です。ご夫婦それぞれに趣味をお持ちで、互いのテリトリーを侵さず、それでいて心が繋がっているような楽しげな雰囲気が伝わってきました。奥さんの趣味を生かしたショップの陳列棚が実はご主人の作というのも、その一例ですね。 建物の設計は、そんなご夫婦の雰囲気を設計家がきちんと汲み取って形にした、という印象です。正に老後の生活の1つの理想がここにあると感じました。 |
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