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2008年7月27日(日)放送 三重県四日市市・高橋邸 家族が仲良くなる家(1) − 机?部屋?それとも中庭? “スタディリビング”のある家 − |
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| 長谷川 豪 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 長谷川豪建築設計事務所 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 地方の閑静な住宅地に建つ夫婦と子供3人のための住宅です。施主夫妻は小学校の教師をしていて、教材の準備などができるワークスペースが欲しいということと、子供達が完全に個室に閉じこもらずになんとなく家族の気配が感じられるような住宅が望まれました。 敷地のほぼ中央に四角い建物を配置して、建物の外周に庭をつくりました。建物の1階を個室と水廻り、2階をLDKにして、さらに建物の真ん中に全面トップライトをもつ吹抜けの部屋をつくり、その部屋いっぱいに大きなテーブルを設けました。1階の各個室からこの大きな明るいテーブルを家族で囲んでつかいます。個室同士は建具で仕切られ、建具を開ければテーブルの周りをぐるっと回れて、また回廊形の2階は内外に設けた大きな窓によって明るく開放的なLDKにしています。 1階のテーブルの部屋は各部屋を柔らかく関係づけており、例えば個室にいるときには、テーブルから離れていれば他の部屋の存在は気にならないですが、テーブルに身体を近づけた途端、吹抜けや他の個室、2階のリビングと一体的になり、同時にあちこちの窓から青空や外の景色が視界に飛び込んでくる。このように一つの部屋にいても、自分の居場所によって、部屋同士の関係や、外部との関係がバラバラになったり一体的になったりします。そのなかで気分に応じて自分の居場所を選べる住宅です。 |
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| 「スタディリビング」と名付けられた多目的スペースが特徴的な建物です。部屋の広さと同じの大きな天窓から天を見上げれば、すぐに大らかな気持ちになれます。ここで楽しんでいるのは子供たちばかりでなく、親たちも一緒です。そして、スタディリビングを囲むように配置された部屋も、将来の変化に対応できる非常に柔軟なものになっています。 設計者が奥さんの弟さんという事もあって、建主家族の事をとても良く理解していると感じます。仲の良い家族にぴったりの大変楽しい建物です。 |
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