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2008年6月22日(日)放送 神奈川県逗子市・齋藤邸 - 逗子の自然に抱かれて 緑のパノラマ 35畳の大空間 - |
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甲村 健一 | ||||||||||||||||||||||
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株式会社 KEN一級建築士事務所 | ||||||||||||||||||||||
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齋藤邸の敷地は路地の突き当たりに位置し、山の木々が望める環境を有しています。この印象的な条件により、この建物の形態は導き出されています。2階のリビングは無柱の大きなワンルーム状の空間としていて、路地側から山側へとせり上がるような大きな傾斜天井をもっています。また山側に対しては木々を見上げるようにして望むことができる背の高い開口部を、路地側に対してはプライバシーを守りながらも開放性を出すために建物の端から端までのびる横長の水平窓を設けていて、この視覚的に抜けるような室内空間は、住まい手に開放感を提供するとともに、“路地からの視線が建物の中を通過して山へと抜けていく”という視覚的な仕掛けを周辺環境に対しても提供しています。 またこのワンルームには平面のほぼ中央部に階段室からなる箱状の形態が置かれていて、「箱状の階段室」と「大屋根」「大開口」この3つの要素がワンルームの空間に緩やかな分節を生み出し、家族4人が集いながらも各々が思い思いの居場所を見つけ出せる、そんな柔らかなワンルーム空間としています。 ただ、どんな空間を創ることよりも、今回もまた計画当初から竣工、そして今もなお、お施主様(齋藤さん御一家)と楽しく過ごせていることが最高です。いつも楽しくできること、それが一番です。 |
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周りを豊かな自然に囲まれ、室内からその自然を眺めることのできる大人の建物です。日本の「美」とは明るいだけではなく、多少の暗がりから生まれるということをよく言いますが、まさに具体的に表現されているように思います。また母からプレゼントされた屏風をはじめ、この建物や置いてある物を観て日本人が忘れてしまいがちな美しさを改めて考えさせられました。 | ||||||||||||||||||||||
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