2008年3月23日(日)放送 東京都杉並区・川瀬邸 − 竹を眺める和の暮らし 水墨画の世界8坪の家 − |
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杉浦 伝宗 | |||||||||||||||||||||
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株式会社 アーツ&クラフツ建築研究所 | |||||||||||||||||||||
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三方を住宅に囲まれた密集住宅地に位置する狭小敷地のため、広く快適に住まうための抜ける透ける兼ねるの狭小三原則をうまく使いながら設計した。ご主人のオーディオや奥さまの書道の趣味を活かすために、地下にはオーディオルームを、LDKの脇に3畳の和室配置した。 また「静寂の間」と名付けられた、地下のドライエリアに生えた竹を囲むようにプランが作られていて、どの階にいても違った表情の竹を背景に開放的な空間ができた。この竹のスペースと、透けるエキスパンドメタルの階段室の上に設けられたトップライトから、光を地下室をはじめ各階に落とし明るさを確保した。バスタイムを楽しみたいとの施主の希望から、浴室には竹スペースに面して大きく開口を開け、バルコニーを作ったことでプライバシーが確保された露天風呂気分を味わえる。奥様の書道から影響を受け、全体に和の雰囲気をだした。 |
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土地が16坪で建築面積がわずか8坪です。述べ床面積が30坪弱の建物なんですけれども、コンパクトながらもバランスが取れていて、使いやすく、どこかこの建物自体に励まされているような感じがします。地階、ご主人趣味室のドライエリアに3本の竹が植えてあります。その竹を1階の浴室、2階の和室から眺めることで自然を感じられ極上の生活実感を得られる、そんなことが言えるのではないでしょうか。 | |||||||||||||||||||||