放送したお宅
2007年11月25日(日)放送
東京都杉並区・堀之内邸
- 木がいっぱい 繋がる家族 デッキと庭を囲む家 −
2007年4月完成
敷地面積 140平米 (42坪)
建築面積 79平米 (24坪)
延床面積 148平米 (45坪)
木造軸組工法
建築費:4079万円
坪単価:92万円



木が印象的な外観。縦と横の格子が充実した和の空間を作り出します。

11畳の広い玄関。落ち着いた和の中庭が抜けるため、開放感と明るさが保たれます。

2階は、LDK。杉をふんだんに使った贅沢な空間。デッキをガラス窓で囲み部屋全体に一体感を生み出します。

キッチンカウンターとダイニングテーブルが一緒になった約4.5mの長いテーブル。段差を生かし、ダイニング部分は掘りごたつとなっています

屋根の傾斜を生かして、空が広がるように設計されたデッキ。 階段で中庭と回遊できるように作れています。

木のバスコート付き浴室。広がりを作り出すだけではなく、安心して屋外シャワーが楽しめます。

おもちゃがいっぱいの子ども部屋は将来二つに分けれるように作られています。

雪見障子から、中庭が眺められる和室。その隣は寝室です。

建築家のプロフィール
大野 正博
1948年   東京生まれ
1966年   都立墨田工業高校建築科卒業
1971年   DON工房設立
1974年   日本大学芸術学部美術学科卒業
     
趣味・特技:凧揚げ
性格:繊細かつ大胆
 
DON工房一級建築士事務所
連絡先   〒171-0021
東京都豊島区西池袋3丁目21‐13‐206
TEL   03-3980-6023
FAX   03-3980-6668
URL   http://www.boreas.dti.ne.jp/~dondon/
 
建築家の一言
都会の限られた土地を最大限に使い切るというコンセプトで設計に取り組んだ。住宅密集地の内で安らぎの空間を獲得するには外に閉じて内に開くという手法がベストだ。中庭をつくり、そこを中心に間取りをまとめる。初めに中庭ありきである。目線が通り抜ける様に空間を構成し、部分々々に連続感をもたせて面積の割には広い感じになる様錯覚を起こさせている。
 
渡辺篤史の感想
ご主人は設計家との打ち合わせを2回しかしなかったそうです。それは設計家の情報を調べ、十分に信頼してお任せしました。その建主の潔さが設計家に伝わり、期待に応えて工夫を重ねて設計しました。またそれを元に大工さん・職方が頑張り、結果意図した以上のとても気持ちの良い空間が完成しました。建主・設計・施工の3者の関係がとてもうまくいった一つの例と言えるのではないでしょうか。