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2007年10月14日(日)放送 東京都文京区・廣瀬邸 こだわり素材の家シリーズ(1) 鉄 - 鉄道模型1000台! “鉄”が住む鉄でできた家 − |
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隈研吾 | ||||||||||||||||||
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隈研吾建築都市設計事務所 | ||||||||||||||||||
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クライアントである廣瀬通孝教授は子供の頃からの鉄道の熱烈なファンであり、千台以上の鉄道模型を所有しています。鉄道模型をどう展示するかが設計の初期段階からのテーマであり、彼も鉄道車両の中に暮らすような生活をのぞんでいました。結果として、高低差のある旗竿敷地という特殊な敷地形状に合わせて、細長い貨車がL字形に折れ曲がって坂道に停車したような姿の家となりました。 この家は内部に柱梁がありません。外壁の3.2 mm厚の鉄板(スラブプレート)が構造になっているモノコック構造の家です。鉄板を折り曲げる事で強度を上げるというのが、この構造の基本的な考え方です。折り曲げる事で、その曲げた部分のディテールから鉄という素材がどのくらいやわらかいかが伝わります。 |
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6mの高低差を持つL字形の敷地です。建築家にとっては挑戦し甲斐があったのではないでしょうか。さらに、ご主人の趣味の鉄道模型、奥さんのお茶という趣味の要素、来客の多い生活スタイルなど、考慮しなくてはならない要素は少なくありません。そうした要素を上手くまとめつつ、新しいことにも挑戦しています。構造体を兼ねた外壁です。交通量の比較的多い道路に面しているので遮音、そして鉄は熱を伝え易い素材なので断熱にも気を配らなくてはいけません。その辺りも上手くいっていますね。 鉄の強靭な外殻に守られて安心して生活を楽しめる。そんな風に感じます。 |
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