放送したお宅
2007年9月30日(日)放送
神奈川県川崎市・下山邸
- 気分はエーゲ海 太陽と暮らす白い家 −
2006年10月完成
敷地面積 144平米 (43坪)
建築面積 76平米 (23坪)
延床面積 135平米 (41坪)
RC+木造
建築費:非公開
坪単価:非公開



モノトーンでまとめた外観。玄関脇の大窓からのぞく螺旋階段と赤い床が印象的です。

赤いリノリュームを貼った玄関。外周で支える構造の螺旋階段が美しい弧を描きます。

2階に上がると目の前がテラス。リビングと一体の「使う」中庭です。ここでの日光浴は最高ですね。

リビングダイニングに置かれたソファ、ローテーブル、食卓は特注品。サイズもデザインも部屋にマッチしています。

キッチンをリビングダイングから切り離すことで生活感を排除。もちろん中もスッキリしています。

家族3人、仕上げも3様の寝室。それぞれの趣味が反映された個性的な個室です。

中庭に面したバスルーム。青系のタイルが爽やかなイメージです。こちらの庭は「見る」中庭です。

間接照明主体の凝った照明。暖色系の淡い光に浮かび上がる空間は本当にリラックスできそう。

建築家のプロフィール
前川 哲
1977年   愛知県生まれ
埼玉県立熊谷高等学校卒
東京理科大学理工学部建築学科卒業
2001年   東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻修了
2004年   椎名英三建築設計事務所退社
2004年   前川哲建築設計事務所 設立
 
前川哲建築設計事務所(一級建築士事務所)
URL   http://www.mkwaa.com
E-mail   info@mkwaa.com
TEL   03-3484-1842
FAX   03-3484-1842
 
建築家の一言
袋小路の不整形地に立つ住宅で、周辺家屋からの視線をさけた、明るく開放感のある生活空間となっています。お子さんが成人に近いこともあり、子育て後の住まいとでも呼べる計画になりました。各々が自由に過ごしながら、家族のつながりも気まぐれに得られる、そんな家にしたいと考えていました。
建物には二つの中庭があり、RC造の一階に子供の個室、ゲストルーム、中庭に開放された水周り、ガラス張りのガレージ、木造の二階部分に主寝室と天井高が3.3mあるLDKとなっています。二階は空に開いた中庭を介して全体が広い一室空間のように扱われ、広々として真っ白なインテリアが光の変化を映す、穏やかな居心地となっています。
 
渡辺篤史の感想
1階に3つの個室、2人の息子さんの部屋とゲストルームがありますが、それぞれとても個性的です。
そして、全てお母さんの部屋とも言っていい2階。中庭テラスを含むと40畳はあり、天井も高くダイナミックな空間です。そこを彩る家具も特注デザインの専用品ですから、相性ぴったりです。
家づくりは常に施主と建築家のコラボレーションですが、この家の場合はその関係が特に濃密に感じます。建築家目指して勉強中の長男が、先輩建築家と一緒に一生懸命に知恵を絞った。そんな熱意が伝わってくる建物でした。