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２００７年６月３日（日）放送 東京都杉並区・白井邸 − ワザあり窓で明るさ演出 “大きな”１０坪ライフ − |
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   １階はワンルームのＬＤＫ。床を地面から１メートル掘り下げ、２階の床＝天井を目いっぱい高くすることで実現した広大な空間です。建坪１０坪のコンパクトな住宅とは思えません。 |
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   様々な位置に開けられた窓から明るい光が降り注ぎます。近隣の目線が入らないよう計算された絶妙の位置です。 |
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   ダイニング脇の窓のガラス戸は引き込んで全開できます。裏庭は、ＬＤＫと同じ磁器質タイルを敷いて一体感を演出。奥さんは、ここでガーデニングを楽しんでいます。 |
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   天窓からの光で明るいキッチン。隣には奥さんのオフィススペースも設けられています。家事と仕事を両立しやすいよう考え抜かれた動線です。 |
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   鮮やかな黄色の子供室。幅１．２メートルのコンパクトな部屋ですが、傾斜した天井や机の前の窓から視線を抜くことで、狭さは感じません。 |
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   薄い青緑色のお洒落な水回り。輸入物の便器や脚付きの浴槽が外国のホテルのような雰囲気を醸します。 |
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   赤茶あるいは赤ワインのような色で塗られた落ち着ける寝室。壁収納の一部には、なんと洗濯機が！水回りを広くとるための工夫です。 |
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 水回り、寝室、どちらからもアクセス可能なテラス。上にはロフト。ご主人の趣味の『籠もり部屋』です。 |
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| 佐藤光彦 | |||||||||||||||
| プロフィール | |||||||||||||||
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| 佐藤光彦建築設計事務所 | |||||||||||||||
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| 敷地大きさは21坪。大谷石の塀が続く閑静な住宅街にこの家は建っています。決して大きくない建築可能なボリュームの中に、１階には気積の大きなLDK、２階には小さな部屋が５つ入っています。 １階のLDKでは、床を少し掘り下げ、２階の床レベルを少し高くすることで、天井高さ４メートルの広い空間を作っています。この部屋には、将来的にも採光が望める位置に大きめな４つの開口があり、また天井の一部をガラスとして、トップライトからの光が１階まで届くようにしています。刻一刻変化する一日の光や、季節で変化する光がこの空間を満たしてくれます。 １階とは対照的に、２階は小さくキュートな部屋が立体寄木細工のように集積されており、それぞれの部屋ごとに合板素地・黒・こげ茶・白など、異なる仕上げとしています。このようなシンプルな構成によって２種類の場を用意することで生まれる距離感が、生活に奥行きや広がりが与えています。 |
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| 約２０坪の敷地に家を建てようとすると、いかに広さを生み出すかがテーマになり、そのことに終始してしまうこともあるでしょう。それに対して、白井さんのお宅には、きちんとプラスアルファが感じられます。日々生活を営んでいく上で精神的な支えにもなるような、喜び・楽しくなる雰囲気が醸し出されています。ぐるっと回遊する動線、長い螺旋階段、部屋ごとに変わる色。物語空間に住んでいるような、そんな楽しい建物です。 | |||||||||||||||
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