  
大きな白箱に寄り添う小さな黒箱。庇を兼ねた“玄関ボックス”です。室内に入ると奥行きのある玄関ホールが出現します。 |
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コンクリート箱は水回り。ツイン洗面器に珍しいツイン・シャワーは、ご夫婦同時にお出かけの時、便利です。 |
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2階、コンクリート箱の上がリビング。ガラス箱のようなルーフテラスから日が入ります。コンクリートの床に熱を蓄えて暖かく過ごせます。 |
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リビングから下がった位置のキッチン。シンクとレンジに“フタ”をすれば食卓に早代わりです。 |
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照明はほとんどが間接照明。やわらかい明かりに包まれてリラックスできそう。設計には照明デザイナーが参加しているそうです。 |
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ルーフテラスには開閉可能なテント付き。夏は閉じておけば、リビングのコンクリート床が温まることを防いで涼しく過ごせます。 |
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ルーフテラスの下の木箱は寝室。壁の小さな扉は、洗面やリビングと繋がる“コミュニケーション窓”です。 |
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キッチン上に浮かぶ鉄箱は、ご夫婦の“音楽室”です。ここにも“コミュニケーション窓”があります。 |
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| 森 清敏 + 川村 奈津子 |
| プロフィール |
| 森 清敏 |
| 1968年 |
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静岡県生まれ |
| 1992年 |
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東京理科大学理工学部建築学科卒業 |
| 1994年 |
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同大学院修士課程修了 |
| 1994〜2003年 |
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大成建設株式会社設計本部 |
| 2003年〜 |
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MDS一級建築士事務所共同主宰 |
| 2006年〜 |
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日本大学非常勤講師 |
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| 川村 奈津子 |
| 1970年 |
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神奈川県生まれ |
| 1994年 |
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京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科卒業 |
| 1994〜2002年 |
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大成建設株式会社設計本部 |
| 2002年 |
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MDS一級建築士事務所設立 |
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| 受賞歴 |
| 2003年 |
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グッドデザイン賞 |
| 2004年 |
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インテリアプランニング賞
木質建築空間 デザインコンテスト
American Wood Design Awards |
| 2005年 |
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東京建築賞 |
| 2006年 |
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JID 賞 |
| 2007年 |
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TEPCO快適住宅コンテスト |
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| MDS一級建築士事務所 |
| 連絡先 |
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〒151-0053 東京都渋谷区代々木5-8-6-502 |
TEL. |
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03-3465-6648 |
| FAX. |
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03-5941-8590 |
| URL |
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http://mds-arch.com |
| E-mail |
|
info@mds-arch.com |
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密集地において日照およびプライバシーを確保しつつ、空間に合った適材適所の素材選択をテーマとしています。リビングを北側に配し、半層ずらした南側にルーフテラスをとることで、隣家からのプライバシーを確保しつつ、テラス越しに光の降り注ぐ、明るくかつ視覚的にも伸びやかな空間をつくりだしています。エントランスから最上階のルーフテラスまで空間ごとに「箱」という形で高さが変化し、寝室は木、水廻りは湿気を抑えつつ蓄熱体となるコンクリートでくるみ、吊られた書斎は補強のための鉄板張りとしています。それぞれの「箱」の窓からは、切り取られた緑や空、室内の風景が眺められ、閉じていながらつながる気分が味わえるようになっています。
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建築家が「HACOHACCO」と名付けた建物。木・鉄・コンクリートといった様々な材質の8個の箱が組み合わさってできています。そして、それらの箱が必ずどこかで他の箱に繋がるようになっています。家族同士の距離を縮める仕掛けですね。
キッチンが食卓になってしまうというアイディアも面白いです。
都市近郊の住宅地においては、広い家はなかなか望めません。坂元さんのお宅も、創意工夫で広がりを確保しています。建築の可能性を感じました。
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