  
コンクリート打ち放しの堅牢な壁。建物と一体に見えますが実は塀です。内側は赤錆色の防塵塗料で不思議な仕上がりです。 |
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地階にある玄関。砂利を敷いたスロープが石庭にも見えます。その“石庭”を眺める玄関は透明ガラスで、存在を消しているよう。 |
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階段を上がった1階がLDK。全周囲360度を透明ガラスとした開放的なデザインは、敷地全てを部屋の延長として使う工夫です。 |
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基礎からコンクリートを立ち上げた食卓一体の台所カウンター。フードコーディネーターをされている奥さんならではの“舞台”です。 |
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この家の重量の大半を支え、全周囲ガラス窓を実現した40センチ厚のコンコクリート壁=名付けて“大黒壁”です。食器棚は、ここに刺さった鉄板です。 |
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光が、これでもかと差し込むリビング。真っ赤なソファが似合っています。テラスはまさしく部屋の延長です。 |
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なんとウォークインクローゼット一体(!)の書斎。ご主人は『力関係の結果』とおっしゃいますが本当は『愛情』ですよね!子供部屋は将来2分割できるようになっています。 |
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2階のベランダはステンレスメッシュが手すり兼目隠し。水回りは天窓からたっぷりの日差しが降り注ぎます。 |
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| 清水貞博+松崎正寿+清水裕子/大野博史 |
| プロフィール |
| 清水貞博(しみず さだひろ) |
| 1973年 |
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宮城県仙台市生まれ |
| 1998年 |
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東京工業大学工学部建築学科卒業 |
| 2000年 |
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東京工業大学大学院修了 |
| 2000年〜2004年 |
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大成建設本社設計本部 |
| 2002年 |
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atelier A5設立 |
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| 松崎正寿(まつざき まさとし) |
| 1975年 |
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神奈川県生まれ |
| 1998年 |
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日本大学理工学部建築学科卒業 |
| 2000年 |
|
日本大学大学院修了 |
| 2000年〜2004年 |
|
大成建設本社設計本部 |
| 2002年 |
|
atelier A5設立 |
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| 清水裕子(しみず ゆうこ) |
| 1975年 |
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千葉県生まれ |
| 1998年 |
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日本女子大学家政学部住居学科 |
| 2000年 |
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東京工業大学大学院修了 |
| 2000年〜2002年 |
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Hellmuth,Obata+Kassabaum,inc |
| 2002年〜2005年 |
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LAGUARDA.LOW+TANAMACHI ARCHITECTS |
| 2002年 |
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atelier A5設立 |
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| 受賞 |
| 1999年 |
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第10回空間デザインコンペ 佳作 |
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第13回建築環境デザインコンペ 佳作 |
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第14回メンブレイン・デザインコンペ 2等 |
| 2000年 |
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第14回建築環境デザインコンペ 優秀賞 |
| 2001年 |
|
第15回建築環境デザインコンペ 入選 |
| 2002年 |
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おにし屋内広場設計提案競技 6等 |
| 2004年 |
|
第7回TEPCO快適住宅コンテスト 佳作 |
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大阪仮設劇場実施コンペ 審査員特別賞 総合2位 |
| 2005年 |
|
GOOD DESIGN賞 |
| 2005年 |
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まちなみ住宅100選 奨励賞 |
| 2006年 |
|
第9回TEPCO快適住宅コンテスト 佳作 |
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| 住宅作品 |
| 「I.house」「KI.house」、「NA.house」、「Y.house」、「B.house」、「N.house」、「S.house」、「T.house」他 |
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構造設計:オーノJAPAN
大野博史(おおの ひろふみ) |
| 1974年 |
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大分県生まれ |
| 1997年 |
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日本大学理工学部建築学科卒業 |
| 1998-1999年 |
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ユーゴスラビアENERGOPROJEKTにて海外研修 |
| 2000年 |
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日本大学大学院修了 |
| 2000-2004年 |
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池田昌弘建築研究所に勤務 |
| 2005年 |
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オーノJAPAN設立 |
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| 受賞 |
| 2000年 |
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BELCA賞 |
| 2001年,2002年,2004年 |
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さいたま市景観賞 |
| 2005年 |
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INAXデザインコンテスト 水回り空間の部門賞 |
| 2006年 |
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長野県建築文化最優秀賞 |
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| 有限会社atelier A5建築設計事務所 |
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| 連絡先 |
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〒155-0033
東京都世田谷区代田3-33-12 |
| 電話 |
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03-3419-3830 |
| ファックス |
|
03-3419-3830 |
| E-mail |
|
A5@a-a5.com |
| URL |
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http://www.a-a5.com |
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30坪の土地に建つ住宅の場合、建ぺい率によっては、土地の残余部分が好ましくない状態に成りやすい。しかし、その割合を好転的に見れば、建物と残余部分という建物と土地の関係に積極性を作り出せると考えた。
高台のため、車庫やアプローチを地下に配し、1階をLDK、2階を寝室・水廻りとして縦に機能を積層・分節している。地下の形成と高台の土留めに必要なRC擁壁をそのまま隣地境界壁として延長し、宙に浮いた2階と地階で1階を挟むことで30坪の土地全体を半中庭的に成立させている。
1階と地下はガラスとサッシュのみで内部化され、本来あるべき外壁が存在しない。2階は住宅(建物)としての形状を表出し、隣地からセットバックすることで下階への通風と採光を確保している。1階にグレーチングが境界壁際まで張られ、30坪全てを有効化すると共に、建物と土地の平面的な関係に加えて断面的な関係を与えることで敷地と建物の積極的な関係をより強めている。 |
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まず印象的なのは、子供たちが思い切り遊べる空間であるということです。駐車場から玄関脇のスロープ〜グレーチングのテラスへと繋がる動線、リビングと階段室を巡る回遊動線は、楽しく視線が留まらないので開放感につながります。
そして、360度のガラスの先にあるグレーチングのテラスは、敷地全てを室内の一部としてしまう巧妙なデザインです。
ご主人は自ら家具をデザインしてしまう建築好き、奥さんは仕事柄キッチンにこだわりがあります。夫婦が建築家と共に家づくりを楽しみ、その結果として良い建物ができましたね。 |
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