2007年4月1日(日)放送
静岡県静岡市・牧田邸
− 総アルミニウム造り 未来型エコロジー住宅 −
2005年10月完成
敷地面積 946平米(286坪)
建築面積 186平米 (56坪)
延床面積 172平米 (52坪)
アルミ壁式ラーメン構造
建築費:4400万円
※設備費除く
坪単価:84万円



構造材として2002年に認可されたばかりのアルミニウムでつくられた家です。熱を伝えやすい素材なので熱のコントロールが大切。ルーバーや屋根の中に設けた水路に井戸水を流して調節します。

玄関を入って正面の渡り廊下。全面天窓で明るい。中庭テラスの天井は電動ルーバーで日差しを調節します。

全面天窓の明るい水回り。北側のテラスに面した開放的な空間です。昼間の入浴が気持ち良いそうですよ。

カウンターや背後の収納も全てアルミ製のキッチン。カウンター上のパソコンで家中の空調や照明をコントロールできます。

総アルミの空間に木製の大きなテーブル。これが意外(?)と似合っています。薪ストーブもあります。アルミの色や質感がニュートラルだからこそ!

床下にも水路を設けて床暖房に。斜め格子の壁は構造の一部ですが、印象はいたって軽やかです。ご主人のデスクも、もちろんアルミ製。

アルミと畳の色が予想外に似合う和室。アルミの床の間を飾るのは、ご主人のお父さんの書。畳をめくると、もちろんアルミです。

床下には、地震エネルギーを吸収する制震ダンパーが備えられています。アルミの軽さと相まって“地震に強い”家と言っていいでしょう。

石田保夫+畔柳昭雄+宮�ア均
プロフィール
石田保夫
1950年   静岡県生まれ
1975年   日本大学理工学部建築学科卒業,(株)綜合設計事務所
1979年   清水機電(株)
1992年   清水機電(株)が(株)IAIとIAシステム(株)に分社するのを機に
IAシステム(株)(現SUS(株))の経営に従事現在SUS(株) 代表取締役社長
 
畔柳昭雄
1952年   三重県生まれ
1976年   日本大学理工学部建築学科卒業
1981年   同大学大学院理工学研究科博士課程修了
2001年   同大学教授
受賞
1993年   日本トイレ協会グッドトイレデザイン特別賞
2001年   環境情報科学センター賞学術論文賞
2004年   日本沿岸域学会学術論文賞
 
宮�ア均
1954年   埼玉県浦和市生まれ
1977年   日本大学理工学部建築学科卒業
1982年   同大学院博士課程修了
1997年   前橋工科大学工学部建築学科教授
2001年より   前橋工科大学大学院工学研究科教授
1991〜1992年   文部省在外研究員(ニューヨークプラッツインスティテュート大学)
受賞
2000年   BELCA賞
2001年,2002年,2004年   さいたま市景観賞
2005年   INAXデザインコンテスト 水回り空間の部門賞
2006年   長野県建築文化最優秀賞
 
石田保夫/SUS
連絡先   静岡県静岡市清水区尾羽105-1
電話   0543-61-0061
ファックス   0543-61-0117
URL   http://www.sus.co.jp/
畔柳昭雄/日本大学理工学部海洋建築工学科
連絡先   千葉県船橋市習志野台7-24-1
電話   047-469-5424
ファックス   047-469-5424
URL   http://www.ocean.cst.nihon-u.ac.jp/
E-mail   kuro@ocean.cst.nihon-u.ac.jp
宮�ア均/REP研究所
連絡先   埼玉県さいたま市浦和区仲町2-10-15 LAPUTA-V 2階
電話   048-824-8889
ファックス   048-824-8878
URL   http://www.inst-rep.co.jp
E-mail   studio@inst-rep.co.jp
 
敷地は,山を背負った川沿いの四季の変化が気持ちよく感じ取れる場所でした.そこで,エネルギー消費ばかりに頼ることなく,豊かな自然環境とデザインで,環境から住まい手にも優しい快適性を獲得したいと考えました.静岡M邸は繊細で柔和なアルミの表情を活かしながら,周囲の景観に配慮し高さを押さえ,ひっそりと佇んでいます.
この家を作る上での目的は,アルミを使用することのメリットを,意匠,構造,設備のそれぞれに見出していくことで,精度が極めて高いアルミ部材の押し出しによる生産方法に着目しています.部材の断面に可能な限りの機能を与え,工期の短縮と結果的なコストダウンを目指しています.さらに,ホームオートメーション技術を取り入れることで建築,設備,人をリンクさせ,知能をもった建築を実現することができました.
 
山懐に立つアルミの建物。周囲には歴史を感じさせる建物が立ち並んでいます。一見ミスマッチにも感じられる取り合わせです。かつてのエッフェル塔、ポンピドゥーセンター、ルーブル美術館のガラスピラミッドも建設当初は違和感をもって迎えられました。しかし現在では名所として定着しています。この建物も、これから街の歴史の一部となっていくのでしょう。
アルミ。この新しい素材が、これからの街の風景を作っていく・・・そんな可能性を感じます。