2006年12月10日(日)放送
東京都荒川区・内田邸
- 匠の技が生きる 現代数奇屋風住宅 -
2005年4月完成
敷地面積 80平米(24坪)
建築面積 57平米(17坪)
延床面積 107平米(32坪)
木造2階建て
建築費:3000万円
坪単価:93万円



落ち着いた色合いが印象的な“和”の外観。工夫を凝らした丸窓が、味わいを深めます。

外玄関からは、路地を通って中庭へも繋がっています。玄関扉は左側にあります。

階段を上がらなくてもいいように、1階にお母さんの部屋。外玄関へと開いた小窓が効いてます。

坪庭に面した水まわり。洗い出しの床面と、ベイヒバの香りが大人の落ち着きを感じさせます。

お母さんの部屋と中庭をはさんで位置するLDK。変形敷地を生かした三角形の坪庭が広がりを演出します。

斜めの天井が開口に広がりをもたらす客室。風の流れを作るために収納下に窓がつくられています。

2階には、お風呂に面していた坪庭を眺められる娘さんの部屋と、手間を惜しまず作られたR状の扉から入るご主人の部屋。中庭を見下ろすテラスが開放感を演出します。

ペントハウスからは、下町の屋根が眺められます。

川口通正
1952年   兵庫県西脇市生まれ
1956年   目白で育つ
    建築を独学
1983年   川口通正建築研究所 設立
 
家づくりの会会員
1992年   草絲館で第3回UD賞都市建築部門受賞
1999年   土庵で川口市都市デザイン賞まちかどスポット賞 受賞
 
連絡先   〒112-0002
文京区小石川1-6-1春日スカイハイツ801
TEL   03-3815-9954
FAX   03-3815-3573
URL   http://www.wako-car.co.jp/michimasa/main.htm
E-mail   kawag@hkg.odn.ne.jp
 
下町の建て込んだ24坪の狭小変形敷地であっても、3つの坪庭と路地、2つの食事ができるテラスを計画することにより、豊かな風と光を獲得することを目指しました。
 
自ら建築家の作品例をみて回り、この人という建築家を見極め、全てを任せた内田さん。
その建築家を職人さん達が尊敬し、一緒に仕事が出来ることを喜びにして、紡いで完成させた芸術作品といえるのではないでしょうか。
建て主の目利きと、それに十二分に応える建築家との関係はうらやましいですね。