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2006年9月10日(日)放送
神奈川県横浜市・今泉邸 - 35度の急傾斜地 全室ハーバービューの家 - |
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谷尻 誠 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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suppose design office (サポーズデザインオフィス) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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敷地は、わずかな平らな部分を残し80%が傾斜35°という斜面になっており、作業の難しさ・危険性が予測されました。 この場に今泉さんは豊かな眺望を確保することを望まれていました。斜面という不自由である場だからこそ実現できる豊かさを目指し、我々は登り窯の様なシンプルな構造体を繰り返すといった単純性の追求によって施工性への配慮・斜面を活かした空気の対流・斜面にあわせた形態での眺望の確保など可能な限りの合理化を図った建築を提案しました。 この建築の形態によって夏期においては海からの空気が傾斜に沿って下階から上階へと通り抜け涼しくゆっくりと空気の流れる場となり、機械設備に依存しない快適な住環境を目指しました。また、冬場は傾斜に沿って太陽は差し込み暖かい空気を上層のリビング・ダイニング・寝室で扱うことで自然の力を利用した快適な住環境を目指しました。 斜面という一般的には悪条件として扱われる敷地に潜む自然の豊かさを、登り窯建築によって豊かな環境に一変させる事で、新たな敷地の価値観を生むことが出来たのではないかと思います。 不自由である事が、時として豊かさを実現するという、敷地に潜んだ豊かさを今後も提案していきたいと考えています。 |
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今泉さんは最初にこの土地をご覧になった時、こんなところに家が建つのだろうかと心配なったそうです。そのくらい大変な急傾斜地で、普通の建物は建てられない。そこで建築家に『既成概念を超えるような建物を』と依頼して、この悪条件を見事に克服した家ができました。まさに既成概念を超えた開放感のある空間です。この建物を設計したのは若干30歳(設計時)の青年建築家。今後の活躍が楽しみです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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