2006年1月28日(土)放送
東京都中央区・本郷邸
-都会の絶景住宅 隅田川の流れと暮らす-
2003年12月完成
敷地面積        77平米(23坪)
建築面積        53平米(16坪)
延床面積       104平米(32坪)
鉄骨造
建築費:3360万円    坪単価:75万円



角地に建てられた、シルバーのシンプルな建物。 まるで、オフィスビルのような大開口が印象的です。

まずは3階、リビングからは、都会を流れる隅田川が一望できます。夜は屋形船がきれいです。大開口にスクリーンをおろせば、映画館に早変わり。

家族みんなが、何でもできる大テーブル。 奥さんの友達を呼んでのお茶会をはじめ、子供の勉強机にもなります。さらに、エクステンションで、およそ4mまで延長できます。

料理好きのご主人がこだわったキッチン。 一日分の食器が全部入る大きな食洗器や、プロ仕様のコンロは、レストランのオープンキッチンをイメージしたもの。有り合わせで何でも作ってしまうと言うご主人の豪快キッチンです。


キッチンの裏は子供スペース。将来、子供部屋として仕切れるようにロフトへの階段は両側についています。


3階の上は、屋上スペース。本郷さん一家は、オープンダイニングとして使っています。 四方を囲まれているためプライバシーを保ちながら楽しむ事ができます。 さらに上の屋上からはさらなる絶景が楽しめます。

本郷邸の1階はなんとガレージ。しかも、プロ用のリフトが設置できるように吹き抜けになっています。 車好きが高じて車検もできるご主人。 ガレージの隣には愛車を見ながら仕事ができるように書斎になっています。

2Fは、水まわりと、寝室 そしてワークスペース。 隅田川とガレージの吹き抜けに面したつくりになっています。

武政博史A-drift Architects(エイドリフトアーキテクツ)
平賀竜之助 (平賀竜之助建築研究所)
 
武政博史
1965年   生まれ
1991年   武蔵工業大学大学院修士課程修了
同年 柳澤孝彦+TAK建築研究所入社
同事務所にて
「東京都現代美術館」「東京オペラシティコンサートホール」の基本設計
「新国立劇場」の設計・監理を担当
2001年   平賀竜之助とA-drift Architects 設立
     
平賀竜之助
1964年   生まれ
1990年   武蔵工業大学大学院修士課程修了
同年  アルテック建築研究所 入社
2001年   武政博史とA-drift Architects 設立
2005年   平賀竜之助建築研究所 設立
     
A-drift Architects(エイドリフトアーキテクツ)
連絡先   〒103-0025 
東京都中央区日本橋茅場町2-16-12力丸ビル4F
TEL   03-5856-0880
FAX   03-5856-7010
E-mail   take@a-drift.com
HP   http://www.a-drift.com/
 
平賀竜之助建築研究所
連絡先   〒266-0005 千葉市緑区誉田町1-137-17
TEL   043-292-9982
FAX   043-292-9982
E-mail   ryunosuke@kkd.biglobe.ne.jp

東京・川と橋のある風景。
江戸の風情を残す路地に面して古い木造家屋が密集する界隈に建つ、カーリフトを備えた整備工場風のガレージを内包するモダンで粋な鉄骨造の住宅。全面断熱ガラスのカーテンウォールを通して隅田川の眺めを室内に取り込むと共に、1階の部屋からはガレージの眺めも楽しめる。バーベキューテラスとして利用可能な屋上庭園からは東京湾花火大会を眺めながらの夕涼みも可能。東京湾岸に近い「川の手」の軟弱地に建つ住宅なので、地盤に掛かる負担を軽減するために、水平トラス梁や階段ササラをブレース代わりに用いた剛性の高い鉄骨ラーメン構造として、建物の軽量化を意図した合理的な構造計画を実現している。

 
本郷さんのお宅は鉄骨の3階建てで、川のほとりにあります。この建物を見て様々なことを思う人がいるでしょうが、私は船舶をイメージします。しっかりとした船が、隅田川を越え東京へ出て、大海原、太平洋へということなんでしょうか。
ご主人は宇宙船をイメージするそうです。3階からスーっと空に、青空へという感じなんですね。
そして、見どころがいろいろあります。居間スペースの大開口、また使い易いキッチン。
私はなんと言ってもガレージですね。吹抜けのガレージは初めてです。
そこにプロ用の機器があって、ご主人が汗水たらして趣味を楽しむ場所なんですね。
その姿を見て子どもは育ち、奥さんは温かく見守るということなんですが、いい建物ですね。
しっかりしています。