2005年9月24日(土)放送
神奈川県茅ヶ崎市・猿田邸
- 5つの国からこんにちは 湘南の万博ハウス-
2003年11月完成
敷地面積     101平米(30坪)
建築面積     48平米(14坪)
延床面積    126平米(38坪)
RC壁構造+木造軸組
建築費:2430万円    坪単価:64万円



5つの国、5つのテーマをもつ建築家の自邸です。まさに万博のような家。

玄関を入ると、そこはご主人の設計事務所。ここは、ニューヨークのアトリエをイメージ。コンクリート打ちっぱなしのクールな空間です。

2階リビングダイニングのテーマはパリのアパルトマン。ご主人が好きなコルビジェの家具が一番よく見えるように、シンプルな空間になっています。壁は全て収納、テレビも隠されています。

リビングの置くがキッチン。急の来客にも対応できるように、クローズ形式。キッチンの更に奥には、ボスのトイレがありました。ステンレスのかっこいいトイレですね。


3階の廊下は強化ガラス。天井いっぱいにトップライト。2階のリビングまで光を落とします。ここはひとつの部屋といってもいいくらいです。光の間・・・ですかね。


京都の書院をイメージした和室。ここにもトップライトが付いています。なんともモダンな和室です。中央に置かれた机は、大工さん時代にご主人が作ったもの。ご主人、建築家になる前は大工さんだったんですね。

寝室は、バリのリゾートをイメージ。ご夫婦が新婚旅行に行った、バリ島のリゾートホテルを再現したそうです。気持ちいい寝室ですね。

寝室の横ある浴室は、真っ白。エーゲ海の砂浜といったところでしょうか。ここにもトップライトがついています。

猿田仁視(ひとし)
1971年長野県生まれ
横浜国立大学経営学部を卒業後、
工務店で大工を経験し、住宅の現場管理に従事。
その後、店舗デザイン事務所にて設計・現場管理に従事し、
2004年3月・キューボデザイン建築計画設計事務所を設立。
 
キューボデザイン建築計画設計事務所
             
TEL   0467-54-6994
FAX   0467-54-7035
E-mail   cubo@cubod.com
 
密集した住宅地の為、外部に対して適度に閉じながら開放的に、うまく光と風を通すことに重きを置きました。30坪の限られた敷地の中で空間の広がりを持たせる為に、極力無駄なものを排除して収納を必要十分に確保し、かつ透明素材を床や壁に多用して空間を適度に区切りながら間仕切りは最低限に留めひとつの空間にしています。家具は殆ど全て造作して必要以上のものを置かない設定にしました。生活感の無い空間にしたかったからです。結果、床面積以上の大きな空間が30坪という狭い敷地に可能となりました。また、各フロアをそれぞれ違和感なく繋げながら、テーマ付けしています。後々趣向が変化してもいいように、極力パーツに主張を持たせないようにしながら、“機能を持った箱”にしました。デザインは浮遊感がありながら重厚なものとなるよう心掛けました。
 
若き建築家の自邸なんですが
建築家になる道も色々ですよね。
猿田さんは文科系の大学を出た卒業した後
どうしても建築家になりたいということで
まず大工さんになられました。
これは大事なことだと思いますね。
すべて掌握するには一番重要なことなんじゃないでしょうか。
この建物は、見所がいろいろあります。
まずリビング・ダイニングを経て、奥にキッチン。
リビングは、コルビジェの家具が似合うようにあえてシンプルになっています。
さらに、私が一番気に入ったのは寝室ですね。
素晴らしい。本当に南国のとても気を和らげるリゾート地に建つ
ホテルの一室という感じが致します。