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2005年5月7日(土)放送
東京都渋谷区・長谷川邸 -気分はSF 未来型住宅- |
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2004年6月完成 敷地面積 135平米(41坪) 建築面積 80平米(24坪) 延床面積 193平米(58坪) RC造地階+鉄骨造2階建て 建築費:6500万円 坪単価:111万円 |
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文田 昭仁 | |||||||||||||||
1962年大阪生まれ。大阪芸術大学卒業後、リックデザイン入社。95年文田昭仁デザインオフィス設立。99年、活動の拠点を大阪から東京に移し現在に至る。代表作に「Natural Body」「日産銀座(他)ギャラリー」「東京モーターショー日産ブース」「高島屋大阪店西館地下」など。 |
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FUMITA DESIGN OFFICE INC. (有限会社 文田昭仁デザインオフィス) |
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〒107-0062 東京都港区南青山2-18-2 福田ビル1F+B1F
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この住宅を取りまく環境は、各々の住宅が一般的な住宅としての趣で、時折その中に 個性的な建物が散在するような、いわゆる閑静な住宅街であった。 依頼主は普段から仕事で関わり、私の仕事内容や手法を熟知する人物であった。依っ て今回のプロジェクトが始まったとき、既に信頼関係が成り立っており、非常に恵ま れた状況で仕事を進めること事ができた。 H邸は、内部的要求と外部からの制限の間で、必然的に出来上がるボリュームの把握 と整理を繰り返すことで導き出されたものである。そしてこのボリュームは如何にし てボリュームのままリアルなものとして現実化するかが私にとって重要であり、つま りはその形態が可能な限りプリミティブであるということである。 しかし当然これらは具体的な建材によって実現されなければならず、不要な意味を含 んだあらゆるディテールを抱えるはめになる。そこで必要になってくるのはそのこと を防ぐためのディテールであり、形態の純度を高めるディテールである。言い換える とノイズを消去するためのディテールである。 内部空間に於いてもボリュームを分割しながら、それぞれを自己完結する形態とさせ、 更には存在するものと、されるものの関係に還元することで形態を確立させるに至っ ている。 照明・空調などの設備に関しても同じ事が言える。空間に必要なのはあくまでそこを 照らす光であり、コンディショニングされた空気であって、器具本体ではない。まし てやそのもの自身のディテールでもない。操作系統も含めて、機能に支障がない限り 隠蔽する事で設備自体が形状を主張することを排除している。またエレメント同士に はクリアランスを設け空気の出入口として利用している。このことは同時に先に述べ たボリュームの自立に有効な造形的手法でもある。 終始形態にふれてきたが、ここで改めて感じることは、私にとって初の取組であった この住宅も、やはり細部に至るまで制御することで成立するものであったということ と、思った以上に生活者に対して何かを強いるものにはなっていなかったと言うこと だ。 |
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長谷川さんのお宅はとてもモダンな建物です。長谷川さんは、商店建築の施工会社をされています。そこで出会ったデザイナーに、この建物の設計を依頼されました。ディテール部分からの積み重ねも素晴らしい。ここまで徹底してデザインされていると、とても居心地の良さを感じます。近未来の住宅はこうあるんじゃないかという気がしました。 | |||||||||||||||
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