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2004年8月21日放送 東京都国立市・小池邸 -3匹の犬と暮らす 回遊する中庭住宅- |
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2003年3月完成 敷地面積 186平米(56坪) 建築面積 93平米(28坪) 延床面積 172平米(52坪) RC造地階+鉄骨造2階建て 建築費:4748万円 坪単価:91万円 |
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石原 健也 (いしはら けんや) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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株式会社 デネフェス計画研究所 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-32 福原ビル2F
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小池さんからの主な要望は、(1)コートハウス形式にしてほしい、(2)突き当たりの敷地なので車が敷地内でターンできるようにしたい、の2点でした。限りある敷地においてこれは難問です。でも何とかどちらも実現したい。構造家に相談しながら、やっと実現案に辿り着きました。結果として住宅規模にはあまり採用されない大胆なキャンティレバー(持ち出し梁)を採用し、キッチン・ダイニングが空中に浮いた建物となったのです。でもそうした技術を殊更強調して表現することに、僕はあまり興味がありません。あくまで自然に建っていてほしいと思いました。 断面図を描きながら、「これはコートハウスの弱点を補える形式かもしれない」と気付きました。現在の都市環境においてコートハウスのニーズは高まっていますが、(1)風の通り抜けを考慮しないと日本の気候に適合しない、(2)あまりに閉鎖的・防御的になって周辺環境との繋がりが無くなる、という点は日本の気候・文化風土にたいしてこの形式の弱点であると思います。小池さんの住宅は、そのことを考えさせてくれた貴重な経験でした。 |
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小池さんのお宅はとてもモダンな建物です。機能的といっても、そう感じるものは人によって違います。まさに十人十色。この建物は施主であるご夫婦にとっての機能性を徹底的に追及しています。余白を大切にし、中庭をつくることで緑と空を楽しめるようになっています。中庭を囲むように回遊でき、行き止まりのがありません。このことが建物の気持ち良さに貢献しています。インテリアにもこだわり、飾られている全てがよく吟味されています。機能性、心地良さを大切にした、時の流れを豊かに過ごせる建物でした。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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