
| 当番組は平成元年に始まり、ついに放送回数が777回を向かえました。 その記念すべきお宅です。せひご覧下さい!! |
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2004年5月15日放送 東京都世田谷区・佐原邸 −母に贈るモダン蔵の家− |
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| 2003年7月完成 敷地面積 364平米(110坪) 建築面積 180平米(55坪) 延床面積 255平米(77坪) 木造2階建て |
| 白鳥 健二 | ||||||||||||||
1943年神奈川県生まれ 武蔵工業大学建築学科卒業。パオロ・ソレリ、黒川紀章に師事。その後アトリエCOSMOSを設立。住宅建築を中心に設計活動を続ける。日本建築学会、神奈川県建築コンクール等受賞。「住まいの風姿体」等著書多数。 |
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| アトリエCOSMOS | ||||||||||||||
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| ―幸せな「姿」を設計する― 住まいを考えるとき冬の暖かさと夏の涼しさは最も基本的なこと。日当たりと風通しは絶対的な設計条件といえる。冬は太陽が部屋の奥までさんさんと差し込み、夏は涼風が室内を吹きぬけていく。 佐原さんのお宅は閑静な住宅街に建っている。古き良き時代の情緒も溢れ、人情は厚く近所同士の往来はまだまだ頻繁だ。「玄関は南側がいい」とは建築主のおばあちゃんの希望だった。冬はポカポカと和風庭園を眺めながら部屋で時を過ごし、時には自らお茶会を催すためのお茶会を持つことが昔からの夢だった。苦労の甲斐あって、この度それが実現することとなった。親孝行の息子たちが力をあわせて母に理想の家を作ってあげることとなったからだ。一方、2階の屋上デッキには長椅子が置いてある。椅子の上にはブリーズソレイユ(日除け)が架かっている。肌には涼風を受け、下 町をボーっと見下ろしながら仕事で溜まったストレスをゆっくり癒す若主人がそこにいる。そのとなりにいる美人で優しい奥様は主人のためにのんびりとコーヒーをいれている。 住まいを設計するとき、こんなことまで想像できたらなんと楽しいだろう。 白鳥 健二 |
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| 佐原さんのお宅は緑と建物のバランスが見事です。建物は和洋折衷をベースとし、チベットあたりの美しく気持ちの良い佇まいが取り込まれています。そして、その室内の中には色々な見せ場があります。特に蔵。非常に素晴らしく、落ち着けるスペースです。外観は以前建っていた蔵を思わせます。そして、蔵の重厚な鉄扉を始めとし、以前に建っていた家の部材を使って空間作りをされています。これも家族の歴史と建物自体の新旧のバランスを大切にされているからだと感じました。人間、誰でも来世というものがあります。来世のイメージは良いもので在って欲しいもの。そのイメージも現世が美しい建物、環境でなければイメージし難いものではないでしょうか。生きるのであれば美しい建物、美しい街並みの中で人生を過ごしたいものです。 | ||||||||||||||