2003年11月1日放送
千葉県習志野市・村上邸
−揺らぐ光 スケルトン空間の調和−
2002年1月完成
敷地面積   187平米(57坪)
建築面積    64平米(20坪)
延床面積   135平米(41坪)
RC+木造3階建て
建築費:3600万円(外構 空調 床暖房含む) 坪単価:88万円


村上さんのお宅は丘の上の高低差のある敷地に建つ住宅。外壁の一部にはステンレスを使用。太陽光が反射し、美しい光のラインを作っています。

和室は広さ8畳。南向きの明るい日差しが入る部屋になっています。隣にはご主人の書斎を設けました。ここで静かに読書を楽しむ。落ち着けるため、読書をしながらついウトウトとしてしまいそうです。

3階にはデッキがあります。広さは11畳。ここでは風と光を感じながらゆったりとくつろげます。日向ぼっこにはとてもいいです。また、夏にはこのデッキから花火が楽しめます。自分の家から花火を眺められる。うらやましいですね。

1階のLDKは広さ28畳。シンプルで美しい空間となっています。南側の開口を大きくし、風と光、そして、庭の緑を取り込んでいます。

LDKの中心にあるのが1階から3階まで続く階段です。建築家によってデザインされ、オブジェのようにも見えます。この階段の踏み板にはタペストリー加工された合わせガラス採用。この階段が3階からの光を通し、人が通ればシルエットが美しく見えます。

リビングの奥には広さ6畳、深さ10センチの水盤がありました。この水盤が夏に涼しく快適にしてくれそうです。水面に写る日の光、これもまた美しい、心を落ち着かせてくれます。そして、この水盤はまだ楽しみ方がありました。

リビングの天井を見るとモワモワっとした光の模様が写っていました。実はこれ水盤に入った太陽光が反射し、天井に写し出されたものでした。季節によって太陽の高さが変り、天井に写し出される場所も変ってきます。まさに光の芸術。美しいですね。

キッチンは奥さんの思い入れの強いものです。このシステムキッチンは6年前に選びに選び抜いて購入しました。建て直す際にどうしてもこのキッチンだけは残して欲しいと建築家にお願いしたそうです。建築家は奥さんの願いを叶えながら、横スリットの開口を設置したりして、キッチンだけが変った空間にならないよう努力しました。


布施 茂

1960年   千葉県生まれ
1984年   武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業
1984年   東京工業大学工学部建築学科坂本研究室
1985年    株式会社第一工房  入社
1996年   株式会社第一工房 設計部長
2003年   fuse-atelier 設立

fuse-atelier

〒261-0026
千葉市美浜区幕張西6-19-6
TEL   043-296-1828
FAX   043-296-1829
E-mail   fuse@fuse-a.com


敷地は、谷を見下ろす南斜面の高台に位置するため、パノラマ的な眺望が展開し、十分な日照と風が通る環境にあります。この良好な眺望、光、風を住空間に取り込むために、建物中央に吹抜けを設け、各スペースのレベルをずらすことによって建物全体に光と風が行き渡るようにしました。この建物を特長づける外壁のステンレスは、自然光の輝きを増幅し、様々な風景を映し出します。リビングの床と連続するように設けた水床は、多様なテクスチャーと微かな水音で心地よく感覚を刺激し、水に反射する光が白い天井や壁にうつろい、時間や季節の移り変わりを感じることができる心地よい居住空間となりました。
 
村上さんのお宅は敷地57坪の高台の上に建っています。見晴らしが素晴らしいです。延床は41坪ですが、とても広く感じます。それぞれの個室はプライバシーを守りながら快適な空間となっています。そして、個室を一歩出ますとまた違った空間になります。1階のLDKから続く吹き抜け、階段が巨大なワンルームのようになっています。階段の踏み板はタペストリー加工を施し、上からの光がやわらかく落ちてきます。階段と吹き抜けが開放感を演出しています。そして、奥はキッチンには開口を設け、北側の明かりも取り込んでいます。このキッチンはとても広々としていて使い勝手もいいとの事です。リビングもとても広いです。南側の大開口、そこから見える樹木は素晴らしいです。また、思い切って水盤を設置しています。この水盤がもたらしてくれる心地良さは大きいものがあります。何よりも息子さん、奥さんの絵を飾るリビングスペースは美術館と言ってもいいような気が致しました。