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2003年9月27日放送 東京都目黒区・白子邸 -2世帯が仲良くなる秘密の部屋- |
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1999年5月完成 敷地面積 165平米(50坪) 建築面積 116平米(35坪) 延床面積 239平米(72坪) RC+木造3階建て |
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私は“らしさ”とか“馴染み”という言葉を大切にし、その住まい手らしい又、住まい手、自然環境、社会環境に馴染む住まい造りを心懸けています。 この住まいの大きな特徴は、1階から2階へと展開するパティオです。 この空間は二世帯を隔て適度なプライバシーを確保すると同時に二つの住まいを結び付け、馴染ませる役目も果たしています。又この空間には、好きな陶芸家の器が置かれ、奥様がどうしても欲しいということで探し求めて植えられた“ねむの木”等、緑と光と風に満ち、人との馴染み、自然との馴染みを生み出す空間となっています。この空間は、桜並木の道に、細いトンネル状の空間を通し開かれ、ギャラリーのウィンドウと共にこの住まいの顔とし、この住まいらしさを表現し、街を楽しくしています。建物は、木、土、石といった人類が永いこと馴染んできた気心の知れた自然素材で作られており、時の経過と共に古くなり住まい手や自然と益々馴染み、街の風景となっています。 |
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白子さんのお宅は敷地がおよそ50坪。そして、南側に隣家が迫っているため、南側を閉ざさなければ、いけなくなりました。しかし、北側には桜並木。これを味わうように建てられています。条件は他にもありました。2世帯住宅、ギャラリースペース、住宅部分にもギャラリー的スペースを設けるなど大変難問であったと思います。しかし、建築家は見事な住宅を設計されました。設計の中に建築家としての技術と人生経験からくるものの見方、その厚みとが組み合わさってできあがった建物だと実感致しました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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