2003年5月3日放送
東京都板橋区・小野寺邸
−13坪の家 天まで届くか9mの階段−

2002年12月 完成
敷地面積 70平米(21坪)
建築面積  41平米(13坪)
延床面積 110平米(33坪)
木造2階建て
建築費:2546万円         坪単価:76万円


小野寺さんのお宅は敷地21坪に建つRC造3階建て。敷地の幅は前側が細く、奥に行くほど広くなる台形となっています。最上階の外観で切り落としたような形になっているところは北側斜線の規制を受けてできたものです。

居間兼食堂はキッチンも含めて広さ20畳の落ちついた雰囲気の空間。壁の一部はマジックコート。櫛引にしてあるため、照明の光があたると微妙な影ができます。明暗の芸術です。

居間兼食堂にはワインセラーを設置。家を建てた曉にはどうしても置きたかったとか。ワイン好きのご主人の夢がかないました。坪庭も設け、ヒメシャラなどの植栽を植えられました。家の中にいても四季の変化を楽しめるようになっています。

階段室は高さ9メートルの吹き抜けになっています。吹き抜けの壁の一部には杉板を張り、温かみを演出。大開口にはガラスブロック使用し、プライバシーを守りながら明るい光を取り込めるようになっています。

キッチンは階段下に設けました。本来、デッドスペースと空間を有効活用しています。収納も階段の踏み台のすぐ下まで設置しています。。

和室で広さ6畳。床の間の壁にはアルミを選ばれました。新しい形の床の間、和洋折衷のデザイン。ご主人はご長男のため、将来仏壇を引き継いでもいいようにもなっています。

浴室はトップライトから明るい光が降り注ぎます。ここにもプライバシーを守りながら明るい光を取り込む工夫がされていました。浴槽もご主人の大きな体に合わせて大きめのものを選ばれています。豊かなバスタイムが楽しめる空間です。

3階の子供室は10畳。将来は2部屋に分けて使用する予定だとか。三角のキャンバスはトップライトのカーテン。この三角形は屋根部分の北側斜線のためにできたました。建築家は規制を逆手に取ってトップライトにしたんですね


form1/0 (フォーム・ゼロブンノイチ)

代表:手島一浩
    薬真寺哲也 西中村賢 今西麻衣

シンプルな形態の中に意外性のある空間を目指しています。


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有限会社 フォーム・ゼロブンノイチ


〒150-0034 東京都渋谷区代官山町2-7 シャトレ代官山301号室
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小野寺さんとは私の自宅が番組で紹介(1999年4月24日)されて以来、土地の相談を含めて、コミュニケーションをしてきました。その時から一貫してシンプルで割り切った考え方に共感しつつ、今回からやっと1つの建物として形になりました。何よりも各室が独立しつつも家族が楽しく集まれることを目指して設計したつもりです。周りの状況・ 土地の形状がどうであれ、小野寺さんの考え方がしっかりと決まっていたので私達はその目標に向かって努力し、答えとしたつもりです。これからもこの家と共に家族が成長してくれれば何より楽しいことと思っています。


小野寺さんの敷地は約20坪、しかも台形の狭小変形敷地です。建築家は敷地の形状を生かし、豊かな空間をむみだしました。階段にはトップライト、ハイサイドライト、ガラスブロックが設置されています。様々な光が複合的の折り重なり、居間兼食堂はとてもいい雰囲気になってます。お子さんの将来の事を考えて子供室は区切ることもできます。居間兼食堂の食卓はお子さんは将来の成長を考えたものを置かれました。このスペースのあり方もよく考えられて、このような形になっています。ときどき訪れるお客さんのためだけの応接間は設けず、この居間兼食堂でおもてなしする。このことはお客さんを懐深く招き入れることにもなるのではないでしょうか?