2026年2月21日(土)放送

- 宙に浮くテラスのある家 - 東京都中野区・生沼邸

竣工
2025年4月
敷地面積
126.5㎡(38.3坪)
建築面積
61.3㎡(18.5坪)
延床面積
96.4㎡(29.2坪)
構造
木造在来工法
建築費
-
坪単価
-

北面 外観

前庭の上に浮遊するテラス。持ち上げた事で、北側ながら植物への日照が期待でき、下部に駐車場が生まれました。さらに、道路との緩衝地帯となってプライバシーも守れます。

2階 LDK

室内は4層のスキップフロアを採用した大きなワンルーム。天井・床はラワン合板で統一。造作収納など所々に曲線デザインが施され、宙に浮くテラスとの連携を感じます。

階段を1階から見上げる

素材・形状などバラエティ豊かな階段が連続。天窓の真下に造られたスノコ状の棚は、鉢植え植物の冬の居場所です。

1階 玄関

前庭でたくさんの植物を楽しめますが、玄関に入っても同様。階段下にはプランタースペースがあり、西面のガラス壁に沿って鉢植えを飾る棚を設けています。

1.5階 応接室

1.5階は建築家である建主(夫)の仕事場。手前に応接室、奥に書斎があります。隣家と目が合わないようにしつつ裏庭(南庭)を楽しめるよう、窓は低く配置しています。

2.5階 寝室

2.5階の寝室とその前室から成っています。前室は将来、子供室にすることも想定していて、その場合は階段を追加して、それぞれの独立性を保つことも考慮。

設計者プロフィール

生沼広之

2008年 東京大学工学部建築学科 卒業
2010年 東京大学大学院建築学専攻修士課程 卒業
2010-15年 安藤忠雄建築研究所 勤務
2015年-17年 日建ハウジングシステム 勤務
2017年 生沼広之建築設計事務所 開設
事務所名
生沼広之建築設計事務所
所在地
東京都中野区沼袋
電話
03-6684-4431
FAX
-
Eメール
info@hoaa.jp
URL
https://hoaa.co.jp/
SNS
-

設計者のひとこと

庭へ向けて明るく大きな窓のついた家が欲しい。その想いから⾃邸の計画は始まりました。敷地は道路以外の3方向が立て込んだ住宅地のため、道路側に庭と窓を設けることとしましたが、道路は北側に位置していたため、窓越しにどのように明るい風景をつくるかが課題となりました。そこで建物の影を逃れ、太陽の光を求めるように道路際を迂回する空中テラス「飾り庭」をつくることで、北向きの窓の景色に煌めきを与えています。
内部は玄関、客間、ダイニング、寝室が螺旋状につながり、敷地の高低差を利用したスキップフロアが庭への視線の抜けを生んでいます。さらに大切な器、本、植木などを飾るための棚で包まれた小さな美術館のような動線が、肌理細やかな生活への意欲を高めてくれます。
アールヌーヴォーのように建築そのものに装飾表現を施すのではなく、「飾りのための場」を設えることで、建築における装飾の新しい形式と役割を示すことを意図しました。