2026年2月14日(土)放送

- 家の中に自然風景 都心の安らぎ空間 - 東京都文京区・勝田邸

竣工
2024年6月
敷地面積
196.8㎡(59.5坪)
建築面積
85.4㎡(25.8坪)
延床面積
121.1㎡(36.6坪)
構造
木造在来工法
建築費
-
坪単価
-

東面 外観

都心の起伏の多い地域にある旗竿地。敷地内にも高低差があり、建物は道路よりも大分高い位置にあります。大谷石の階段、植栽いっぱいの前庭など外構にも凝っています。

1階 ポーチ・中庭

トンネルのようなポーチの向こうに中庭が見えます。起伏の多い周辺の地形を再現したかのような形状です。この中庭の周囲を巡るように外階段を設けています。

1階 玄関ホール

玄関ホールは敢えて薄暗い空間としています。壁の銀色の部分は銀もみ紙、藍色の部分は土佐和紙を張っています。正面の半円形窓の手前に組子細工の障子を付けています。

2階 LDK

LDKも起伏の多い周辺の地形を再現した空間。下段に食堂・台所、冗談に造作ソファの居間を配置し、間をスタジアムの観客席のような幅広の階段で繋ぎます。

2階 廊下

居間から南に伸びる廊下の壁には“塗り版築”で砂漠の景色を描きました。その幅は13mに及びます。建主は足繁く現場に通い、佐官職人と共にデザインしたそうです。

2階 書斎

“塗り版築”の廊下の先にある書斎。LDKから少し距離がある“離れ”感覚の空間。三方が窓になっていて、その内側には雪見障子を付けています。

設計者プロフィール

岸本和彦

早稲田大学大学院博士課程後期 修了 博士(建築学)
1998年 (有)ATELIER CINQU建築研究所 設立
2007年 (有)acaa建築研究所に組織改名
事務所名
acaa
所在地
横浜市中区石川町2-78-10-402
電話
045-228-7072
FAX
045-228-7062
Eメール
kishimoto@ac-aa.com
URL
https://www.ac-aa.com/
SNS
-

設計者のひとこと

地形的に丘の上に立地しており、東京のビル群を眺望出来る一方、隣接する墓地への視線を避けるため、スキップフロアによる構成と、スキップフロアに連動する丘のある中庭を計画し、さらに中庭を囲むようにらせん状に回遊しながら、キッチンを経由して眺望のよい屋上のバルコニーへと繋がる導線をつくった。内部は陰影のあるエントランスから明るいダイニングまでグラデーショナルに繋がる居場所を意識し、移動の過程で中庭への視線と絡めながら様々な場が発見される余白をつくりだしている。特にリビングとダイニングをつなぐ大階段は自由に座って中庭越しに遠景としての都心の風景を眺めることが出来る。また大階段に面したブリッジ空間に絡めた特殊左官はクライアントの希望を叶えたもので、この空間を特別空気感で包み込んでいる。