2025年10月11日(土)放送

- 田園にとけこむ細長い平屋 - 埼玉県北本市・眞下邸

竣工
2022年1月
敷地面積
974.7㎡(294.8坪)
建築面積
143.4㎡(43.4坪)
延床面積
129.2㎡(39.1坪)
構造
木造在来工法
建築費
-
坪単価
-

南西面 外観

背後に雑木林、近隣に畑が広がる約300坪の敷地。建物は南北23mの細長い平屋です。正面からは一見、農業用ハウスという田園風景に溶け込むデザインです。

1階 外土間・サンルーム

天井・壁が半透明のポリカーボネート板のサンルームは、趣味の道具を収納するスペース。“母屋”との間は半屋外空間で、友人とのバーベキューなどに使用しています。

1階 居間・食堂

東半分に個室と設備部分を納め、西半分は南北17m以上を見通せるオープンな空間。西面に大窓を設けている上、建物自体も景色の良い方角に振って配置されています。

1階 台所

色を眺めつつ作業できる対面式の台所。収納を低く作り、背面の窓も大きくとっています。玄関に近い位置にあり、外土間で食事する時にも便利です。

1階 居間・食堂

北西端の空間は床を一段下げています。親との将来の同居を考慮していて、こちらは親世帯の居間とする事を想定しています。

1階 予備室

北端の個室は、親と同居した際の個室となる予定。現在は子供室として利用しています。

設計者プロフィール

滝沢茂雄

1980年 埼玉県生まれ
2003年 東海大学工学部建築学科 卒業
2003年 アーキタイプ
2005年 納谷建築設計事務所
2012年 滝沢茂雄建築設計事務所 設立
事務所名
滝沢茂雄建築設計事務所
所在地
東京都品川区上大崎2-2-1-102
電話
03-6277-2273
FAX
-
Eメール
info@shigeotakizawa.com
URL
http://www.shigeotakizawa.com

設計者のひとこと

雑木林や畑の中に住宅が点在するのどかな農村地域の高台に建つ住宅です。隣地には起伏に富んだ地形の谷津からなる美しい里山景観が残されており、緑豊かな環境とつながる開放性と、温熱性能やプライバシーの確保という一見相反する要素の両立を目指しました。
そこで敷地に対し細長い切妻屋根の平屋を斜めに配置し、外部空間を緩やかに分節しながら住環境とつながることで、四方向へ開かれた関係を築きました。架構は1間半モジュールが連続する単純な構成とし、家の中のパブリックな用途は縁側を拡張したようなひとつながりの空間としています。また東西で対をなす外壁と窓の反復が短辺方向にも抜けをつくり、多方向に空間の広がりを感じられるようにしました。緩衝地帯となる外土間やサンルームは、暮らしが外へと広がるきっかけの場となり、大地に寄り添うように軒先を低く抑えたことで、周辺のビニールハウスのような佇まいとなり、風景にそっと馴染んでいます。
縁側や軒下、土間、サンルームといった半屋外的な要素に快適さを見出し、この場所ならではの風景を感じられる住宅のあり方が、日々の暮らしの豊かさへつながるのではないかと考えました。