2025年9月27日(土)放送

- 日本建築を再発見する家 - 千葉県いすみ市・荘司邸

竣工
2024年7月
敷地面積
210.6㎡(63.7坪)
建築面積
95.9㎡(29.0坪)
延床面積
144.2㎡(43.6坪)
構造
木造在来工法
建築費
-
坪単価
-

東面 外観

東京で会社を営む建主夫妻が夫の故郷にUターンして建てた家。コンセプトは“日本の建築文化を後世に伝える”こと。設計にあたって、寺社などの調査を重ねたそうです。

1階 食堂・台所

木組を現しにした約5m吹き抜けの食堂・台所。建主夫妻にとっては仕事場でもあります。床はコルクタイル張りで、古の日本民家の土間のお勝手をイメージしたもの。

1階 広間・座敷

食堂・台所から一段上がったところは、板張りの広間と畳敷きの座敷、二間つづきの空間。正面側に掃き出し窓があり、その外には奥行き1.5mの濡れ縁を設けています。

1階 食堂・台所

台所の手元隠しの朱色の壁は、左官壁の中でも高い技術を要する大津壁。画像左手の舞良戸は廊下に通じています。

2階 ホール

食堂・台所の吹き抜けに面した2階にカウンターデスクを造作したホールがあります。ダイナミックな木組を目前に感じられる場所となっています。

2階 個室

個室スペースは2階にまとめました。屋根裏部屋を思わせる主寝室と2つの子供室は
ひとつながりにも、引き戸で仕切ることもできるようになっています。

設計者プロフィール

荘司美智子

1974年 福岡県生まれ
1998年 日本大学理工学部海洋建築工学科 卒業
1998-03年 株式会社 河上信行建築事務所
2005年 福岡県田川高等技術専門校木工科 卒業
2005-06年 匠建設 株式会社
2006年- 株式会社 イエサブユナイテッド
事務所名
株式会社 イエサブユナイテッド
所在地
東京都千代田区神田錦町1-17-5 神田橋PR-EX903
電話
050-5445-4381
FAX
050-5210-8939
Eメール
info@ye-sub.com
URL
https://www,ye-sub.com

設計者のひとこと

夷隅地域は、千葉県南東部に位置し、川が張り巡らされ海へとつながる独特な地形を活かした生業と暮らしがあります。歴史を物語る古民家が風景の一部として点在し、継承されてきた建築文化があります。しかし、それらは次々と姿を消している。『建築文化を次世代に継ぐ』、この思いから始まりました。
間取りは、暮らしの変化に対応できるようシンプルに!骨組みは合理的に美しく!間取りと骨組みが一体となり、古民家の様に懐が深い家を目指しました。仕口や継手を手で刻み、面や散りを取り丁寧に納めました。伝統的な技術に加え、現代の技術を駆使し、耐震性や省エネルギー性、快適性を満たしました。一筋縄ではいかない現場、施工者の方々が研鑽されてきた知恵と技術を持ち寄り、一つ一つ丁寧に納め、完成しました。
ものづくり精神の宿るこの家が、次世代へ建築文化を伝え、向いの公園に並ぶ桜と共に、地域に愛される風景の一部となることを願っています。