2025年8月2日(土)放送
- 露地空間を引き込んだ都心の家 - 東京都文京区・筒井邸
- 竣工
- 2023年1月
- 敷地面積
- 100.2㎡(30.3坪)
- 建築面積
- 57.8㎡(17.5坪)
- 延床面積
- 110.9㎡(33.6坪)
- 構造
- 鉄筋コンクリート造 + 木造
- 建築費
- 坪単価
東面 外観
都心の住宅地。細い路地に面した東西に細長い敷地。1階の大部分がRC造、1階の一部と2階が木造の建物。板金による水切りや庇が幾重にも重なった外観が特徴です。
1階 LDK
路地を引き込んだような露地空間の先に中庭があり、その中庭と一体感のあるL字形のLDK。敷地内の高低差を再現したような3段階の床が、空間にメリハリを与えます。
1階 ピアノ室
建物の一部がRC造になった大きな理由は、この防音性の高いピアノ室を造るため。建主(妻)はプロの演奏家で、思い切り練習できる環境を求めていました。
2階 廊下
2階は洗面・浴室と2つの個室のあるプライベート空間。建築時に、ウッドショックの影響で、太い材が入手しづらかったため、細い材を束ねて柱や梁としています。
2階 廊下・予備室
廊下と予備室の床の一部にピアノ室のコンクリートの製の天井が現れています。廊下の書斎コーナーは机と床の一部を透明ガラスにして、天窓の明かりを1階に落とします。
2階 洗面・浴室
木の質感を生かした洗面室に対して、浴室はFRP主体のシンプルな仕上げ。浴室からも露地を見渡せる窓を設けています。
設計者プロフィール
川口琢磨
1980年 東京都生まれ
2003年 早稲田大学理工学部環境資源工学科 卒業
2006年 早稲田大学理工学部建築学科 卒業
2008年 早稲田大学大学院古谷誠章研究室修士課程 修了
2008-15年 KAJIMA DESIGN
2015-18年 川口通正建築研究所
2018年 川口琢磨建築設計事務所 設立
2018年- 日本工業大学 非常勤講師
2022年- 愛知産業大学 非常勤講師
2024年- 千葉大学 非常勤講師
2003年 早稲田大学理工学部環境資源工学科 卒業
2006年 早稲田大学理工学部建築学科 卒業
2008年 早稲田大学大学院古谷誠章研究室修士課程 修了
2008-15年 KAJIMA DESIGN
2015-18年 川口通正建築研究所
2018年 川口琢磨建築設計事務所 設立
2018年- 日本工業大学 非常勤講師
2022年- 愛知産業大学 非常勤講師
2024年- 千葉大学 非常勤講師
設計者プロフィール
筒井慧
1984年 京都府生まれ
2006年 東京大学工学部建築学科 卒業
2008年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程 修了
2008年- KAJIMA DESIGN
2006年 東京大学工学部建築学科 卒業
2008年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程 修了
2008年- KAJIMA DESIGN
- 事務所名
- 川口琢磨建築設計事務所
- 所在地
- 東京都文京区春日2-24-15 ルミエール文京伝通院201
- 電話
- 03-3815-9954
- FAX
- 03-3815-3573
- Eメール
- info@takuma-kawaguchi.com
- URL
- https://www.takuma-kawaguchi.com/

設計者のひとこと
敷地は都心の住宅地の一角にあります。坂道を上った高台の縁に位置し、敷地内にも緩やかな高低差がありました。それを生かし、内部に小さな床段差として地形を取り込み、関口の由来となる「堰」として再解釈しています。
堰がもつ役割として、流れをふた手に分ける効果に着目しました。露地から入り、玄関と中庭、ピアノ室と坪庭、食堂と中庭、堰となる小さな段差の上り下りが空間や視線を分岐する連続的な体験をもたらします。
またピアノ室を囲む閉じた箱と生活の場を挟む開放的な2枚の独立壁をコンクリート躯体とし、これらを基壇として軽やかな木架構を掛け渡しました。躯体の上に木梁や根太を掛け、柱を立てていく、そのひとつひとつのつくる過程をそのまま意匠として現しています。
コンクリートと木材というふたつの素材の構成が床段差ごとに移り変わり、日々の暮らしに小さな楽しみをちりばめてくれます。この土地のかたちや特徴を大切にし、それらを空間へ広げることで、この場所で暮らすことの楽しさを感じられる住まいとなることを目指しました。