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府中市の魅力
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2024年9月23日(月)
『郷土の森博物館』
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今週は、市制施行70周年を迎えた府中市の魅力を紹介します。府中市は、東京都のほぼ中央に位置し、新宿から西へ約22kmの距離にあります。府中駅のそばにある馬場大門のケヤキ並木は、街のシンボルです。
訪れたのは、「府中市郷土の森博物館」。本館では、市の歴史や文化、自然などを学ぶことができます。市制施行70周年記念ミニ展「府中市の70年」では、記念品などが展示され府中市誕生から70年の歩みを紹介しています。
府中市が誕生した1954(昭和29)年に作られた観光案内図には、府中市を象徴する大國魂(おおくにたま)神社や京王線の府中駅、馬場大門のケヤキ並木などが記されています。また、1987(昭和62)年に開館した博物館がある場所には、稲穂や梨のイラストが描かれていて、1954年当時は水田・農地であったことが分かります。
博物館の外には、東京ドーム約3個分の敷地が広がり、茅葺(かやぶき)屋根をのせた長屋門や大正時代に建てられた町役場など、府中の歴史的な建物が移築・復元されています。中でも「旧府中郵便取扱所(旧矢島家住宅)」は、明治の頃、府中で最初の郵便業務を行っていた建物で、一般の家に郵便箱や窓口があった様子がわかります。また、府中市の自然や風土の特徴も再現されています。田んぼの脇に咲くヒガンバナも楽しむことができる「郷土の森 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)まつり」は10月6日(日)まで開催されています。府中市郷土の森博物館
HP:https://www.fuchu-cpf.or.jp/museum/
市制施行70周年記念ミニ展「府中市の70年」
2025年3月30日(日)まで開催
市制施行70周年記念
郷土の森 曼珠沙華まつり
10月6日(日)まで開催
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2024年9月24日(火)
『国指定の史跡・古墳』
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2005年に国の史跡に指定された「武蔵府中熊野神社古墳」を紹介します。約1350年前につくられた古墳で、現在は当時の姿に復元されていて、遺跡はその内部に保存されています。下の2段が四角形で、上の段に円形を積み上げた上円下方墳(じょうえんかほうふん)です。発掘調査で確認された事例としては、全国で6例しかない希少な形といいます。古墳の発掘調査は2003年から行われ、それ以前は小さい山だったそうです。
近くにある展示館では、古墳に使われた実物の石や出土品のレプリカなどが展示されています。また、古墳内部を復元した石室復元展示室では、棺がおかれていた場所などを見ることができます。
地元では、この古墳を地域の宝として大切にしています。古墳から情報発信し、地域の活性化につなげたいと始めた「古墳まつり」が、10月13日(日)に開催され、ライトアップも10月6日から13日まで行われます。国史跡 武蔵府中熊野神社古墳 展示館
HP:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/shisetu/komyunite/gekijo/kumanokofun_tenjikan.html
第15回 国史跡 武蔵府中熊野神社古墳まつり
HP:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/event/bunka/2023kofunmatsuri.html
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2024年9月25日(水)
『卸売市場』
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府中市にある多摩地域最大級の卸売市場を紹介します。1966年に開場した「大東京綜合(そうごう)卸売センター」は、生鮮食品や加工食品、日用品など80以上の専門店が軒を連ねています。一般の人も入場でき、プロが使用する道具や食品などを購入することができます。水産物を扱っている「大省商店」には、旬を迎えたサンマや秋ザケが店頭に並んでいました。業務用の調理道具を扱っている「マルシン」では、バイクにのせる出前機の製造・販売も行っています。実は、こちらでつくられた出前機は、札幌オリンピックの時には、なんと聖火を運んだそうです。ジーンズの修理も行っている「GREEN DOOR」は3年前にオープン。店長の押田さんは、「市場は客層が幅広いところが魅力的」だと話していました。
大東京綜合卸売センター
HP:https://www.fuchu-doc.co.jp/
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2024年9月26日(木)
『ご当地グルメ』
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府中市のとれたての農作物や加工食品を販売している「府中市郷土の森観光物産館」でご当地グルメを紹介します。府中産のブルーベリーと熊本・阿蘇産のジャージー牛乳を使った「TOKYO府中アイス」は、2015年に府中市の特産品を作ろうと地元の農家などが集まって、3年ほど研究・開発をしたことで生まれました。また、府中市で納豆を作り続けて75年のメーカーが、市制70周年記念に感謝の気持ちを込めてつくった「武蔵府中郷土納豆」もあります(2025年3月までの限定販売)。粘りが強く糸引きが強いのが特徴です。さらに、隣接する「郷土の森博物館」の約1300本の梅の木から博物館のスタッフが収穫した梅を使った梅干も販売しています。また、館内のレストランでは、その梅干を使った「オリーブオイル梅うどん」を食べることができます。
府中市郷土の森観光物産館
HP:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/kanko/shisetsu/kankoubussankan.html