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HTTで脱炭素社会へ

  • 2024年7月1日(月)

    『太陽光発電』

  • 東京都は、電力を「へらす・つくる・ためる」というHTT(エイチ・ティー・ティー)をキーワードに、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進しています。
    今回は、その取り組みの一環である太陽光発電について取材しました。
    訪ねたのは板橋区にある住宅メーカーのモデルハウス。屋根の上には、3kWの瓦型太陽光発電システムが設置されていて、発電した電気の量を室内モニターで確認することができます。 3kWの太陽光発電を1年間続けた場合、CO2の削減量は約1950kg。これはスギの木約140本分の年間CO2吸収量に相当します。
    そして、この太陽光でつくった電気は蓄電池で「ためる」ことが可能です。4kWhの容量では、冷蔵庫や照明、携帯電話の充電、テレビを約3時間使用でき、災害時の備えにもなるそうです。
    さらに、冷暖房の消費電力を抑えるため、住宅の断熱効果を高める窓を紹介。複数のガラスを使って中空層を設けることにより、外気の影響を受けにくくすることができます。
    東京都では、太陽光発電設備や蓄電池などの設置費用の一部を助成する事業を行っています。

  • 2024年7月2日(火)

    『社内で節電を競う』

  • 今回は、生命保険や損害保険の事業などを行っている「アクサ・ホールディングス・ジャパン」を訪ねました。こちらの企業では、2012年から全国の営業拠点を中心に夏と冬に節電キャンペーンを行っていて、前年と比較した電気料金の削減率を競い合っています。今年1月からは本社など大規模なオフィスでもキャンペーンを実施。1月と2月の電気使用量を集計し、去年同時期と比べた削減率の高さを6カ所のオフィスで競い合った結果、東京本社は前年比13%削減を達成。(東京本社は3位。1位は高知34%削減、2位は旭川21%削減)
    達成要因としては、暖房を例年より低い設定温度に見直し、オフィスの照明を順次LEDに交換。さらに昼休みになると照明を自動で消灯。必要な場所のみ照明をつけるように促したことなどが挙げられます。
    アクサ・ホールディングス・ジャパンでは去年、オリジナルの「サステナブル・ハンドブック」を発行。
    日常生活ですぐにできる節電対策などを紹介し、社内外に発信しています。
    このような取り組みにより、東京都から「HTT優良取組企業」として表彰されました。

  • 2024年7月3日(水)

    『10のSDGsアクション』

  • 今回は、主に通信ネットワーク設備の設置やサポートなどを行っている「テレネットジャパン」を訪ねました。こちらの企業では、環境にやさしい会社を目指して3年前から「10のSDGsアクション」を始めています。『あなたの家でエネルギーを節約する』『削減、再利用、修理、リサイクルを徹底する』など、身近でできる行動を10項目提唱しています。
    社内では消費電力を抑えるため、2つのフロアで合計105本をLED照明に交換。また、冷房効率を高めるため、夕方に西日が差し込む窓には遮光フィルムを貼る対策を行っています。
    さらに災害時の備えとして、持ち運びができる太陽光パネルとポータブル電源を常備。社内が停電しても携帯電話やパソコンの充電などができるようにしています。
    このような取り組みにより、テレネットジャパンは「HTT優良取組企業」として東京都から表彰されました。

  • 2024年7月4日(木)

    『太陽光発電を工場で活用』

  • 今回は、オフィスビルや飲食店などから出るごみを回収し、7カ所の工場でごみの選別や圧縮などをして、リサイクルにつなげる中間処理業務を行う会社「首都圏環境美化センター」を訪ねました。
    こちらの工場の屋根には76枚もの太陽光パネルが設置されており、1日あたりの使用電力の20%~30%をこの太陽光発電でまかなっています。さらに今年4月に竣工した新工場では、この太陽光パネルに加えて、発電した電気をためる蓄電池を設置し、より効率的に電気を使えるよう計画しているそうです。
    首都圏環境美化センターでは、フリーアドレスの事務所内で人数が少なくなったら1カ所に集まり、必要なところだけ照明をつけるなど日々の節電にも積極的に取り組んでおり、「HTT優良取組企業」として東京都から表彰されました。

  • 2024年7月5日(金)

    『クールシェア』

  • 家庭などでのエアコンの使用時間・場所を見直して、涼を分かち合う取り組みのことを「クールシェア」といいます。例えば、皆がなるべくひとつの部屋で過ごすことで、エアコンの使用台数を減らし節電ができるというものです。
    都内では冷房の効いた公共施設などを「クールシェア」のために活用し、省エネに貢献できる場所がたくさんあります。その「TOKYOクールシェアスポット」として登録されている場所は、東京都のホームページで紹介されており、その数は1000カ所以上です。
    今回、その一つ「水素情報館 東京スイソミル」を訪ねました。こちらでは地球にやさしい水素エネルギーについて楽しく学ぶことができます。林家きく姫が体験したのは、水素エネルギーを使っておもちゃを動かすという実験。まず自転車を漕いで電気を作り、その電気で水を電気分解させることで作った水素を発電装置に入れると、おもちゃを動かすことができるというもの。
    このように、楽しみながら過ごせる「クールシェアスポット」は、節電対策のひとつとして注目されています。

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