東京サイト 毎週月〜金 午後1時45分から

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ベンチャー企業の挑戦

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2023313日(月)

「超小型月面探査車」

「東京都ベンチャー技術大賞」で表彰されたベンチャー企業を紹介します。
東京都ベンチャー技術大賞とは、都内の中小企業が技術力を活かして開発した製品、技術、サービスを表彰、支援するものです。
2012年に設立された「ダイモン」は、超小型の月面探査車を開発し、東京都ベンチャー技術大賞の大賞を受賞しました。社長の中島紳一郎さんは、元々、自動車部品を開発するエンジニアでした。
ダイモンが開発した月面探査車「YAOKI」は、横幅が15p、重さは498グラム。内蔵したバッテリーで動き、昼は摂氏110℃、夜はマイナス170℃まで下がる月面の過酷な温度差に耐えられる構造。障害物にぶつかり、ひっくり返っても必ず自走できるように設計されています。車輪の間に備え付けたカメラで、動画や静止画を無線で送ることができます。月面での動きは、すべて地球から遠隔で操作します。
YAOKIは、NASAの月面開発プロジェクトと契約を結び、年内にも月への打上げが予定されています。ゆくゆくは、カメラを搭載したたくさんのYAOKIを月面に送り、バーチャル月面旅行ができるサービスを目指しています。
HP:https://dymon.co.jp/
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2023314日(火)

「スマホで眼科診察」

「東京都ベンチャー技術大賞」で表彰されたベンチャー企業を紹介します。
2016年に設立された「OUI Inc.(ウイインク)」は、スマートフォンで眼科診察ができる技術を開発し、東京都ベンチャー技術大賞・奨励賞を受賞しました。慶應義塾大学医学部の眼科医・清水映輔さんが社長を務めています。
OUI Inc.が開発した「スマートアイカメラ」は、スマートフォンに取り付けて目の診察ができる機械です。スマートフォンの光源とカメラ機能を使い、眼科の診察に使われる「細隙灯(さいげきとう)顕微鏡」とほぼ同じ性能を再現しました。
白内障、ドライアイ、アレルギー性結膜炎など、前眼部(目の前側半分)の病気の診断ができます。
眼科医が常駐しない伊豆諸島などの離島で既に活用され、都心部の眼科医が遠隔診療することで目の病の早期発見に役立っています。さらに、アジアを中心とした25ヵ国でスマートアイカメラが利用されています。
OUI Inc.(ウイインク)
HP:https://ouiinc.jp/
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2023315日(水)

「最新物流ロボットで効率UP」

「東京都ベンチャー技術大賞」で表彰されたベンチャー企業を紹介します。
2014年に設立された「ラピュタロボティクス」は、最新の物流ロボットを開発し、東京都ベンチャー技術大賞・優秀賞を受賞しました。
開発したのは、物を運ぶ仕事をするロボット「ラピュタPA-AMR」。大手企業の物流センターで使用され、従来と比べ、2倍近い効率アップを実現しました。人は商品を手で取ったり入れたりする上半身の仕事、ロボットは運ぶという下半身の仕事をすることでバランスよく分業できるのが特徴です。
人とロボットが同じ場所で作業するため、最も力を入れたのが安全性。ロボットは、本体の4カ所にカメラやセンサーを備え、倉庫内を立体映像で把握しながら移動して、進路上に障害物や人を確認すると、すぐに停止します。
荷物を集める時には、ロボットは目的の商品まで最短距離で移動して人の到着を待ちます。到着した場所で、積む商品の画像をタッチパネルに表示。人は、指示通りに商品を選び、積み間違いがないようにバーコードでチェックします。荷物は全てロボットが運搬するため、人は手ぶらで作業を続けられます。複数のロボットを同時に動かすことで作業効率をさらにアップさせることが可能です。
ラピュタロボティクス
HP:https://www.rapyuta-robotics.com/ja/
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2023316日(木)

「AIでお茶を自動抽出」

「東京都ベンチャー技術大賞」で表彰されたベンチャー企業を紹介します。
美味しいお茶を自動でいれられる機械「teploティーポット」を開発した「LOAD&ROAD」が東京都ベンチャー技術大賞・優秀賞を受賞しました。
teploティーポットは、テクノロジーを使ってその時々に最適な条件でお茶をいれ、プロがいれたようなお茶の味や香りを楽しめる商品。開発には、日本茶インストラクターや料理人、茶葉選びの専門家などが協力しています。
使い方は、専用の茶葉を茶漉(こ)し部分に入れ、ポットに300ccの水を入れます。続いて、スマートフォンのアプリを使い、どんな気分でお茶を飲みたいかを決めます。「リラックスする」などの選択肢から気分を選び、ティーポットに搭載したセンサーで脈拍や体温などを解析。気温や湿度、明るさ、騒音レベルも測定し、最適なお茶の抽出を導き出します。
最もこだわったのが、達人がいれるお茶の味に近づけるため、茶漉(こ)しを回転させる機能です。プロが急須でお茶をいれる時の手首の動きを再現しています。
日本茶のほかにも、紅茶やウーロン茶など30種類以上が楽しめます。
LOAD&ROAD
HP:https://teplotea.com/
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2023317日(金)

「身体の内部をVR化」

「東京都ベンチャー技術大賞」で表彰されたベンチャー企業を紹介します。
2016年に設立された「Holoeyes(ホロアイズ)」は、身体の内部をVR化する技術を開発し、東京都のベンチャー技術大賞・優秀賞を受賞しました。代表の杉本真樹さんは、帝京大学の外科医です。
「Holoeyes MD/XR/VS/Edu」は、CTやMRIで撮影した患者の内臓を専用のソフトで3D化し、VRゴーグルを通して空中に浮かび上がらせるという技術。医療の現場で、手術前の医師同士のカンファレンスで利用したり、手術中に臓器を確認するなどの役割を果たします。手術室でも使えるように、ゴーグルには指先の動きを認識するジェスチャーコントロール機能がついています。VR化した臓器を手で動かして様々な角度から確認し、拡大させてよりしっかりとチェックすることができます。手術中は滅菌の手袋をするため、パソコンやマウスはさわれないので、空中でのジェスチャーコントロールが非常に有効です。VR化した臓器は一部分だけを取り外すこともでき、ガンや周りの血管をより詳しく見ることができます。
この技術は、臓器や病変の構造が理解できると教育現場でも利用が始まっています。
Holoeyes(ホロアイズ)
HP:https://holoeyes.jp/
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東京都ベンチャー技術大賞
HP:https://www.tokyo-venture-award.com/