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<1週間分の動画はこちら>
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2023年1月9日(月)
「町工場の活性化」


実家が町工場という環境で育ち、経営の厳しさを肌で感じていた増井杏奈(ますいあんな)さん(30)は、一昨年、ものづくり企業を支援しようと、町工場のためのコンサルティング会社を立ち上げました。新商品を開発するデザイナーや、広告や販売戦略を担うマーケターを、町工場とマッチングすることで、その工場が持つ技術を活かした新規事業の展開を支援しています。
増井さんにマッチングを依頼した、飛行機や人工衛星の部品の金属加工を得意とする町工場では、毎週デザイナーと新商品開発の打合せを行っています。デザイナーからは、金属製のオブジェや写真立てなど、贈り物となる新商品が提案されました。工場の担当者は「自社製品を作ることで、金属加工の依頼が増えればいい」と話しています。
町工場が持つ技術を多くの人に知ってもらうことで、新しい仕事が生まれることを目指している増井さん。東京都が行う起業家支援のプログラムに参加し、会社経営のノウハウを学びました。「今のサービスをもっと中小企業に使ってもらい、企業と一緒に成長していける会社を目指したい」と話しています。
株式会社Manufac
HP:https://manufac.jp/2023年1月10日(火)
「食用コオロギの生産」


大学で環境や食糧問題の研究をしていた葦苅晟矢(あしかりせいや)さん(29)は、2017年、コオロギを粉末にして食品用の原料を作る会社を立ち上げました。現在国内の複数のメーカーが、この原料を使ったチョコレートやしょう油などの食品を開発しています。この粉末を使っているチョコレートメーカーの担当者は「粉末を試食した時に、うま味成分の調味料として、可能性がある食材だと確信した」と話していました。
学生時代、コオロギの食料としての可能性に注目した葦苅さんは、自宅で飼育を始め、簡単に生産できることを実感しましたが、日本の気候では暖房設備などのコストがかかりすぎるという課題もありました。そこで目を付けたのが、暖房設備がなくても一年中コオロギが生産できるカンボジアでした。カンボジアには昆虫を食べる文化があり、コオロギの生産者もいました。葦苅さんは会社の拠点をカンボジアに移し、生産者との協力関係を築いていきました。そして現在、年間およそ15tの粉末を生産しています。葦苅さんは「地球や社会にとって“健やかな食の未来”を作っていきたい」と話しています。
株式会社エコロギー
HP:https://ecologgie.com/2023年1月11日(水)
「宇宙の宿泊施設」


榊原さんは東京都が行う起業家支援のプログラムに参加し資金調達の方法などを学び、複数の投資家から資金を集めることができました。現在、ロケットや宇宙ステーションを作っている民間企業と連携し、地球を周回するホテルの計画も進めています。
榊原さんはシンガポールやニューヨークにも拠点を構え、少しずつ会社のスタッフを増やしています。去年11月には、大学で宇宙工学を学び、卒業後は経済産業省に勤めていた武井亜樹(たけいあき)さんが新たなスタッフとして加わりました。武井さんは「ここから事業を進めて行けばしっかりとしたビジネスになる可能性が見えている」と話しています。
榊原さんの最終目標は、月にホテルをオープンすること。「宇宙にホテルをオープンすることで人々のライフスタイルをより豊かにしたい」と抱負を語ってくれました。
SPACETAINMENT PTE.LTD.
HP:https://www.spacetainment.com/2023年1月12日(木)
「飲食店支援アプリ」


このアプリは、利用者がスマートフォンでコードを読み取るとアンケート画面が開き、具体的な意見を自由に記入できる仕組みになっています。利用者の声は、AIによって味や分量、料理の見た目などの18項目に自動で判別され、項目ごとの評価がグラフで表示されます。このアプリを試験運用している飲食店の担当者は「これまで紙で行っていたアンケートは、回収した後の分析が難しかった。このアプリの導入によって店舗スタッフの負担が無くなったのが一番のメリット」と話していました。 勝村さんが会社を立ち上げる時に大きな力となったのが、保育園からの幼なじみの藤田惇平(ふじたじゅんぺい)さんの存在です。勝村さんがアプリのコンセプトを考え、藤田さんがAIの開発を担当しました。2人は報酬がない状況でも、自由な意見を交わし合える信頼関係をもってアプリの開発を進めました。
勝村さんは現在、東京都が行う起業家支援のプログラムに参加し、事業の領域を広げる準備をしています。勝村さんは「世界中の飲食店で使われるサービスにしていきたい」と話しています。
株式会社DiningX
HP:https://www.diningx.co.jp/2023年1月13日(金)
「ドローンショー」


佐々木さんとドローンとの出会いは学生時代。ドローンで様々な景色を撮影するため大学を2年間休学し、世界一周の旅に出ました。その後大学を中退し、ドローンの販売を行う企業に就職。その2年後、現在の会社を立ち上げました。
大きなドローンショーを開催するには一千万円以上の費用がかかります。それでも佐々木さんがビジネスとして需要があると見込んだのは、ドローンを使って企業のロゴを描くことができるという利点があるからです。「広告媒体としてドローンショーを活用すれば数千万円でも出す会社は絶対にある」と確信した佐々木さんは、東京都が行う起業家支援のプログラムに参加して資金調達の方法などを学び、ドローンの購入費用を投資家から集めました。 これまで、北海道や愛知県など全国各地でドローンショーを開催。現在、佐々木さんの会社は、1000台以上のドローンを所有する国内最大級のドローンショー会社に成長しました。佐々木さんは「今は大型のイベントでドローンショーをやるのが主流だが、日常的にドローンショーが開かれるような世界を目指していきたい」と話しています。
株式会社レッドクリフ
HP:https://redcliff-inc.co.jp/