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東京手仕事

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20211018日(月)

「東京七宝×東京の風景」

「東京手仕事」プロジェクトは、東京の伝統工芸職人とデザイナーがコラボして新商品を開発し、工芸品の新たな価値を提案、その魅力や匠の技をイベントや展示販売会などで国内外へ発信する取り組みです。
この「東京手仕事」プロジェクトから生まれた新商品の一つが「東京楽景(とうきょうらっけい)」で、東京の伝統工芸品「東京七宝」のペンダントです。東京七宝は金属製の土台に釉薬(ゆうやく)と呼ばれる色ガラスの粉を盛り、高温で焼き上げ磨いた工芸品で、鮮やかな色と美しい質感が特徴です。手掛けたのは、この道46年の職人・畠山弘さん。
「東京楽景」は、金属製の土台の空間部分に表面張力を利用して釉薬を盛り込み、釜の温度調整や焼き具合などを見極めながら焼く作業を繰り返して完成します。
今回畠山さんとタッグを組んだのは、デザイナーの春名麻衣子さん。“東京を知らない人にも東京のファンになってほしい”と、“東京の風景”をモチーフにし、これまでにない新たな発想のデザインになりました。渋谷区のスクランブル交差点やハチ公、墨田区の東京スカイツリーなど、4つの区の名所がデザインされた商品が揃っています。
畠山さんは今後、“「東京楽景」で東京23区を制覇したい”と考えているそうです。
住所:東京都荒川区南千住5-43-4
電話:03-3801-4844
HP:https://www.tokyo-shippou.com/
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20211019日(火)

「江戸漆器×北斎の富士」

「東京手仕事」プロジェクトから生まれた新商品「SHITTO-RI 漆雅(しっとり)」は、漆塗りの美しさと珪藻土(けいそうど)の湿度調整機能を融合させ、アロマオイルも入れて楽しむことができる置物です。
手掛けたのは、漆工職人の安宅信太郎さん。この道56年の安宅さんは、歴史ある建造物や文化財の修復などの他、普段使いできる漆塗りのマグカップなども制作しています。「SHITTO-RI 漆雅」では、“葛飾北斎の富士山”をモチーフに、3枚の板を重ねることで富士山を立体的に表現しました。さらに安宅さんにとっても初めての試みが富士山の表面を絵のようにグラデーションに仕上げること。何度も漆を塗り重ねたあと、専用の炭を使って一部分を削り、下に塗った漆の色を出して濃淡のある模様を作り出す技法で1枚の板でも富士山に遠近感が生まれました。
安宅さんとタッグを組んだのは、デザイナーの新樂貴尚さん。自然の風景を感じられる上に室内の空気も珪藻土で調湿できるような、生活になじむ何かを作りたくて、この商品をデザインしたそうです。
安宅さんは、ぜひ日本の富士山の漆塗りを見てほしいと語っています。
安宅漆工店
住所:東京都墨田区向島3-38-10
電話:03-3622-1582
HP:https://atakashikkouten.wixsite.com/home
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20211020日(水)

「江戸切子×空き瓶」

「東京手仕事」プロジェクトから生まれた新商品「GLASS-LAB NEW PRODUCT “WA”」は、使用済みの空き瓶を江戸切子の技を使って加工した腕輪です。
手掛けたのは、3代続くガラス加工業を営む江戸切子職人2代目・椎名康夫さんと、3代目の次男・康之さん、そしてプロデューサーの長男・隆行さんです。
この腕輪に使っているのは、“耐久性”を考慮してガラスに厚みがあるスパークリングワインの瓶です。腕に合うようにハーフボトルを利用しています。腕輪の表面にある波のような模様は、江戸切子に使われる平切子という技で作られています。さらに細かい模様の部分には、図柄のシールを貼った上から圧縮した空気で砂を飛ばしてガラスを彫る、サンドブラストという技法が使われています。
ガラス職人の椎名さんたちも驚いたという“空き瓶をアクセサリーにする”というアイデアを考えたのは、デザイナーの藤田優惟子さん。「SDGs(持続可能な開発目標)やアップサイクル(創造的再利用)の考え方が少しずつ広まってきているので、伝統工芸の職人がそれに取り組む姿勢が伝わったら、ファンの人も増えるのでは」と考えて、デザインしたそうです。
GLASS−LAB
住所:東京都江東区平野1-13-11
電話:03-6318-9407
HP:https://glass-labo.com/
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20211021日(木)

「江戸木目込人形×昆虫」

「東京手仕事」プロジェクトから生まれた新商品「insectum」は、江戸木目込人形の技に、新たな素材と技術を組み合わせて作られた昆虫のオブジェです。
手掛けたのは、この道47年の江戸木目込人形の職人、松崎光正さんです。江戸木目込人形とは、人形の胴体に溝を彫り、溝に沿って布を押し込み貼り合わせる“木目込み”と呼ばれる技法を使った工芸品のこと。
そして、松崎さんとタッグを組んだのはデザイナーの中鉢耕平さん。江戸木目込人形の面と溝の構成が昆虫の背中に似ている、ということから着想を得ました。
「insectum」で何度も試行錯誤したのが昆虫の土台となる部分で、松崎さんは今回、初めて3Dプリンターに挑戦し、布を差し込む背中の土台を作りました。樹脂を使って作る背中の土台は、木材などよりも硬いため布を差し込むのが難しいそうです。
松崎さんは、昆虫の背中に差し込む布の模様を変えてバリエーションを増やしていきたいと抱負を語りました。
松崎人形
住所:東京都足立区栗原2-4-6
電話:03-3884-3884
HP:https://www.koikko.com/
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20211022日(金)

「金工×江戸前あさり」

「東京手仕事」プロジェクトから生まれた新商品「tui」は、“江戸前のあさり”をモチーフにしたジュエリーです。
手掛けたのは、この道25年の金工職人・佐生真一さんです。金工とは、金属を溶かして型を作り、叩いたり彫ったりして加工する技術のこと。佐生さんは、その技術でジュエリーの制作や修復などを行っています。「tui」では、江東区深川で愛されてきた名物のあさりを表現したかったといいます。
そして佐生さんとタッグを組んだのは、デザイナーの田崎咲絵さんです。庶民的な“あさり”を、どうモダンなデザインにするかにこだわり、磨きや彫りなど質感の違いを組み合わせることで、ジュエリーとしての美しさを引き出せると考えたそうです。
表面の模様は、田崎さんが考えたパターンをベースに、佐生さんがメッキの色や彫りなどを自在に組み合わせています。一つ一つ全て違う模様に仕上げていることが、商品のこだわりです。佐生さんは田崎さんのデザインについて、「“金属の光沢”と“あさりの彫り”のバランスの融合がとても素敵だ」と語ります。
ジュエリーサショウ
住所:東京都江東区高橋14-21
電話:03-3632-5233
HP:https://www.sashou.jp/
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「東京手仕事」プロジェクト
HP:https://tokyoteshigoto.tokyo/