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経営革新した企業

202128日(月)

「最先端の めっき加工」

工芸品や工業部品など幅広い製品のめっき加工を行う企業「ヒキフネ」。めっき工場としては珍しく研究開発部門があり、デジタル製品などの新しいニーズにも対応しています。この技術を活かし、インターネット通信などに使われる、髪の毛ほどの細さの「光ファイバー」に世界で初めて、自動でめっき加工できる技術を開発。革新的な企業として注目されています。
めっき加工では、めっきを施す前に製品を薬品などで洗浄する手作業の工程が必要ですが、鉄やステンレスなど素材により手順や薬品が異なります。それぞれ専用のラインで、場所や人員が必要でしたが、ヒキフネでは、様々な素材を一つのラインで、自動で洗浄できる設備を独自に開発。薬品代などを含め全体でおよそ3分の1のコスト削減に繋げました。
これらの取り組みは中小企業の革新的な事例として「東京都経営革新 最優秀賞」を受賞しています。
住所:東京都葛飾区東四つ木2-4-12
電話:03-3696-1981
HP:http://www.hikifune.com/
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202129日(火)

「伝票印刷の発想転換」

ビジネスで使われる納品書や請求書など、伝票類の製造や販売を行っている印刷会社「エスエスビジネスフォーム」。
伝票類はデジタル化による影響で、需要が大幅に減少し、一時期、倒産の危機に瀕していました。そんな会社の危機を救ったのが、「ミシン目入りプリンター用紙」です。用紙を購入した各企業が自社で伝票を印刷でき、簡単に切り離すことが出来るため従来の伝票と同じように使うことができます。印刷会社でありながらあえて印刷をせず、企業にとって印刷しやすい用紙を販売するという逆転の発想です。
色付きのものなど800種類以上を生産。販路拡大のためインターネットでの販売を行うと、町内会で“お祭り券”として使われるなど、企業の枠を超えた需要も広がり、売り上げは5億円に達しています。この取り組みは中小企業の革新的な事例として「東京都経営革新 最優秀賞」を受賞しています。
エスエスビジネスフォーム株式会社
住所:東京都荒川区東尾久2-9-12
電話:04-2936-8473(事業本部)
営業時間:平日9:00〜18:00
HP:https://www.ssbf.co.jp/
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2021210日(水)

「道路調査で地域貢献」

道路の陥没や、トンネルの崩落事故を未然に防ぐため、地中の空洞などを見つけるための調査を全国で行う「ウォールナット」。
これまで地方での道路調査には東京から5〜6人の社員を派遣し、移動や宿泊などで大きなコストがかかっていました。そこで現地の人を雇用し、東京から送った機材で調査してもらい、データの解析を東京本社の技術者が行う仕組みを取り入れました。地方での雇用を創出するとともに約5割のコスト削減に繋がりました。さらに現在、AI(人工知能)を活用してデータを解析する研究も進められています。AIにより処理するデータの数が増えれば、調査をする数を増やすことができ、さらに地方での雇用促進に繋がるといいます。
この取り組みは中小企業の革新的な事例として「東京都経営革新 優秀賞」を受賞しています。
株式会社ウォールナット
住所:東京都立川市幸町1-19-13
電話:042-537-3838(代表)
HP:https://walnut.co.jp/
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2021211日(木)

「精密な特殊ねじの開発」

家電や産業機器、自動車などに使われる精密で特殊なねじの製造販売を行う「富士セイラ」。世界一の計算速度を誇るスーパーコンピュータ「富岳」にも富士セイラの製品が使われています。
「富士セイラ」では、パソコンなどに使われる精密な「中空ねじ」の革新的な製造技術を開発し「東京都経営革新 奨励賞」を受賞しています。
精密な「中空ねじ」を作る場合、1本ずつ中を削る方法が一般的ですが、1本につき約2分かかり、削りクズが出るため材料のロスもありました。そこで、特殊な金型を使い「プレス加工」する独自の技術を開発。1本につき1秒以下で作ることができるようになり、削りクズの削減にも繋がりました。
さらに現在、世界最小・最軽量の「中空ねじ」を開発。デジタル機器の軽量化や小型化に寄与しています。
富士セイラ株式会社
住所:東京都品川区東大井1-3-25
電話:03-3471-0911
HP:http://www.fujiseira.co.jp/
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2021212日(金)

「人工知能の検査ロボット」

半導体や電子部品業界で、精密機器の検査・測定などに用いられる顕微鏡の開発を行う「ミラック光学」。国内の、単眼の計測顕微鏡で約50%のシェアを誇っています。
顕微鏡に使われている技術と人工知能を組み合わせた革新的な検査ロボット「AIハヤブサ」を開発し、「東京都経営革新 奨励賞」を受賞しています。これまでの画像処理技術では、合格か不合格か判別しづらかった製品について、AIが明確に判断することで人手不足の解消、検査精度の向上に貢献しています。
車のサイドミラーの検査では、面の傷や塗装の色ムラなど、およそ150のチェック項目にわずか50秒ほどしかかからず、人の目では認識できない小さな傷も見逃しません。さらに、これまで熟練者が見極めていた野菜の成熟具合の判別など、高度な「等級選別」を自動で行うことが可能で、今後、一次産業の分野でも活躍が見込まれています。
株式会社ミラック光学
住所:東京都八王子市松木34-24
電話:042-679-3825
HP:http://www.miruc.co.jp/
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