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2020年3月16日(月)
「組子細工の匠」


組子細工とは、釘などを一切使わずに細かく切った木材を組み合わせ、様々な文様に組み上げる技法です。
田中さんは、全て手作業で行っています。組子細工は、「留(と)め」と呼ばれる組み合わせた木材の接合部分を合わせることが大切だと言います。
組み込んでいくパーツは、少しでも長さや角度が違うと合わなくなるので、少しの誤差も許されません。継ぎ目の部分の形に合わせて削り、一つ一つ組み合わせて、ピタリと合うのが匠の技です。
田中さんは、組子細工の伝統的な製法を守り続ける確かな技術が評価され令和元年度の東京マイスターを受賞しています。
江戸組子 建松
住所:東京都江戸川区南篠崎町2-20-8電話:03-3678-3916
HP:http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kumiko-tatematsu/
2020年3月17日(火)
「洗い張りの匠」


洗い張りとは、着物の縫い糸をほどき、反物の状態に戻してから洗う和服の洗濯方法の一つです。
北村さんは、ブラシを使って全体的に洗い、さらに汚れている折り目の部分を重点的に洗っていきます。使うブラシは着物の生地によって選ぶなど、職人の長年の経験と勘で行っているそうです。
着物の生地は、洗うと縮むので、幅や長さを元に戻すために、「伸子張り」という技法を用います。洗った後の着物の生地を、柱につないで縦方向に引っ張ります。横方向に伸ばすために使うのが
「伸子(しんし)」と呼ばれる両端に小さな針がついた竹ひごです。生地の裏側に1本1本、等間隔でつけていき、竹の弾力で伸ばしていきます。手間がかかる昔ながらの工程です。その状態で均一に糊を引き、アイロンがけをして仕上りです。
北村さんは、減少しつつある貴重な技術者としての功績が認められ令和元年度の東京マイスターを受賞しています。
北村洗染所
住所:東京都葛飾区東立石4-19-8電話:03-3694-0967
2020年3月18日(水)
「楽器修理の匠」


トロンボーンは、スライド管という長い管を伸び縮みさせて音の高さを変える楽器です。このスライド管が、いかに滑らかに動くかが、楽器にとって大変重要です。外側のスライド管を外すと、内側にもう一つのスライド菅が収められています。その2つの管のすき間が、少しでも歪んでしまうと引っかかってしまい、うまく演奏ができません。これを限りなく真っすぐ平行になるように調整していきます。スライド管に棒をいれて、膝に管を当てながら微妙な力を加える作業を繰り返し行い、歪みを真っすぐに調整していきます。
多湖さんは、およそ20年前、本場ドイツの有名楽器メーカーで、マイスターのもと修業を積み技術を習得しました。現在では、
自ら開発した技術も駆使しています。
管楽器専門店ダク
住所:東京都新宿区百人町2-8-9電話:03-3361-2211
HP:https://www.kkdac.co.jp/
2020年3月19日(木)
「染色の匠」


奥田さんが得意とする染色技法、シルクスクリーンプリントは、布などを染める技法のひとつで、色彩豊かな重ね染めができるのが特徴です。同じ染料を使っても、染色する布の素材によって微妙な色の違いがあり、出来上がった時に全体の印象が変わってくる為、染料だけでなく、染める布にもこだわって作りたいと奥田さんは話します。染める作業は完全に手作業です。ムラなく染めるために、布側に常に力が均一にかかるように腕の力を加減します。機械による全自動化が進む中、あえて手仕事にこだわり、職人にしか出せない豊かな色彩を表現できるといいます。
奥田染工場
住所:東京都八王子市中野上町1-12-14電話:042-622-2594
HP:https://okudaprint.com/
2020年3月20日(金)
「提灯づくりの匠」


提灯に書かれている文字は特徴のある「江戸文字」。提灯は、神社や寺、商売で使うもののため、縁起などを担いで隙間がない文字になっています。また客入りが良くなるように、右肩上がりに書くのが特徴です。
さらに早川さんは、インテリアにも使えるオリジナルデザインの提灯も手掛けています。
早川さんは、伝統的な技法を継承しながら、現代風に新しくアレンジした提灯を手がけたことが評価され、令和元年度の東京マイスターを受賞しました。
はや川提灯店
住所:東京都豊島区雑司が谷2-25-2電話:03-3980-1351