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東京のものづくりの匠

2019722日(月)

「フラワー装飾の匠」

山崎慶太さん(27歳)は、1級フラワー装飾技能士の資格を持つ“花の匠”。
フラワー装飾技能士とは、生花をメインに、ブライダルブーケの製作や生花店での業務など、フラワーデザインに関する唯一の国家資格です。東京都フラワー装飾技能士会でさらに技術を学ぶ山崎さんは、若手のホープとして期待されています。
山崎さんが作った花束は、花の角度を計算しているため、上から見ると見事な丸い形に。その秘密は花束の結び目にありました。花の茎を一方方向にクロスさせていく、「スパイラル」という技法です。そうすることで、束ねた部分の茎が折れて傷まなくなるということです。
今回、さらに高度なテクニックを使い、より自然で、見る角度によって表情が変わる花束を作ってもらいました。
住所:東京都練馬区桜台1-4-14
電話:03-3991-3037
営業時間:午前10時〜午後7時
休業日:年始
HP:http://sakuradaikaen.tokyo/
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2019723日(火)

「石彫の匠」

稲田圭二郎さん(43歳)は“石彫の匠”。
極めて優れた技能者として、東京マイスターに選ばれています。
これまで五輪塔やお墓の外柵などを数多く手がけてきました。
今回、石をボケの花弁のような形に加工する木瓜(もっこう)加工の技を見せてもらいました。道具は、石の硬さや削る部分によって使い分け、下書き通りに石を少しずつ削っていきます。少しのミスも許されないミリ単位の技術です。石を削っていくコツは、様々な失敗を重ねた経験だと稲田さんは言います。一番難しいのは石の角をつくる作業。角を間違えて削ってしまわないように気をつけているそうです。
稲田圭二郎さんの会社「一銀石材」
住所:東久留米市八幡町3-13-46
電話:042-473-6933
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2019724日(水)

「タイル張りの匠」

相田誠さん(54歳)は、建物の外壁や内装などを手掛ける“タイル張りの匠”。極めて優れた技能者として、東京マイスターに選ばれています。
確実な技術で施工しているものは、明治・大正時代に張られたタイルでも今なお残っているそうです。
相田さんは、タイル張りに使うモルタルを自分で調合する数少ない職人です。タイルをより丈夫に張るために、タイルの種類とタイルを張る面の状況に合わせて調合しているそうです。
モルタルを塗って、基準のタイルと糸に沿ってタイルを張り、金づちの柄でたたいて密着させます。モルタルは、振動を与えるとゆるくなるため、力を加減しながらタイルの位置を微調整するそうです。その後、目地詰めを行い完成です。
相田誠さんの会社「相田タイル工業」
住所:東京都北区滝野川1-30-12
電話:090-3202-9186
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2019725日(木)

「製本の匠」

渡邊博之さん(63歳)は“製本の匠”。
極めて優れた技能者として東京マイスターに選ばれています。渡邊さんは、ハードカバーの上製本や経本、和本などを手がけていますが、こだわっているのが和本に使われる和綴じの製本技術。
和綴じのほとんどの工程は、手作業で行ないます。
和綴じの基本である「四つ目綴じ」を見せてもらいました。糸の張り具合を調整しながら4つの穴に通していき、最後に結び目を隠します。和綴じは職人として色んな技術や経験、知識を生かすことができるので、とてもやりがいがあり、伝統を紡ぐ使命感もあると渡邊さんは語ります。
渡邊博之さんの会社「博勝堂」
住所:東京都新宿区西五軒町9-1
電話:03-3269-5248(代表)
HP:http://www.hakushowdou.com/
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2019726日(金)

「木工塗装の匠」

金子雅一さん(69歳)は、現代の名工に選ばれている“木工塗装の匠”。
木工塗装とは、家具や住宅の建具など、木製品を幾重にも塗装を重ねて磨き上げ、美しく丈夫に仕上げるものです。また破損などの修復にも使われます。
金子さんが修復した旧前田家本邸 洋館の家具には、ハケの跡を消す伝統的な「たんぽずり」という技法が使われました。「たんぽずり」は、木綿わたをさらしで包んだ「たんぽ」に、透明塗料を浸して塗ります。昔の職人は、1時間でも2時間でも自分が納得するまで塗っていたといいます。
今ではほとんど使われなくなった「たんぽずり」は、日本の文化財や伝統工芸品など昔のものを修復するためには必要な技術で、残していきたいと金子さんは語ります。
金子雅一さんの会社「精工塗装所」
住所:東京都荒川区東尾久2-30-2
電話:03-3895-7096
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「ものづくり・匠の技の祭典2019」
電話:03-6427-5666(ものづくり・匠の技の祭典 2019 制作事務局)
開催日時:7月25日(木)〜27日(土) 午前10時〜午後6時(7月25日は午前9時30分開場、27日は午後5時まで)
会場:TOC展示会場13階  ※JR五反田駅から会場まで無料送迎バスを増便しています
入場無料 ※一部体験プログラムでは有料
HP:https://www.monozukuri-takumi-expo.tokyo