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東京の文化財

20181015日(月)

「旧前田家本邸」

国の重要文化財「旧前田家本邸」は、加賀藩の16代当主前田利為侯爵により、イギリスのテューダー様式を取り入れ1929(昭和4)年に建設されました。2年に渡る保存整備工事が行われこのほど完成、一般公開されます。今回の工事は、前田侯爵家が住んでいた時代の雰囲気が感じられるよう内装に力を入れて行われているそうです。
おもてなしの空間となっている1階では大客室の絨毯やカーテンが再現されています。洋館の庭に設置されている壁泉(へきせん)と呼ばれる噴水は、修復されて水が流れ落ちるようになりました。2階の前田侯爵の書斎は、昔の写真や資料を元に完全に近い形で、絨毯、カーテン、カーテンボックスが当時の様子そのままに仕上がっています。壁紙には金唐紙(きんからかみ)という、スズ箔を貼って凹凸をつけニスを塗り重ねて金色の表情を出す特別な紙が使われています。
住所:東京都目黒区駒場4丁目3-55
電話:03-3466-5150(旧前田家本邸洋館)
HP:http://www.syougai.metro.tokyo.jp/sesaku/maedatei.html
10月27日(土)〜
開館時間:午前9時〜午後4時30分
休館日:月・火曜(祝日の場合は翌日)
10月27日(土)〜11月4日(日)
受付時間:午前10時〜11時30分・午後1時〜2時30分
※27日(土)のみ午後1時〜2時30分
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20181016日(火)

「福島家住宅」

都指定の有形文化財「福島家住宅」。福島家は代々青梅市の名主でいかだ流しの惣代を務めた家系、現在の当主は35代目です。
福島家住宅は18世紀中頃に建てられたとされており、造りは入母屋造り。日常的に使う大戸(おおど)と身分の高い人が使う特別な式台の二つの玄関があります。式台から中に入ると3部屋に渡り接客空間になっています。その中でも最上の部屋は縁側の障子に柱がないことが特徴となっていて、外に広がる奥庭の景色を楽しむことができます。
福島家には、高札(こうさつ)と呼ばれる、江戸時代に幕府が出した法令が記された木の板が残されています。高札の1枚にはキリシタン宗門を禁止すると記されていました。
福島家住宅
住所:東京都青梅市沢井2-720
電話:0428-23-6859(青梅市郷土博物館)
特別公開
10月27日(土)・28日(日)
11月3日(土・祝)・4日(日)
時間:午前10時〜午後3時
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20181017日(水)

「東京水産大学 雲鷹丸」

国指定登録有形文化財「東京水産大学 雲鷹丸(うんようまる)」。雲鷹丸は明治42年に東京水産大学の学生の練習船として作られました。3本マストのバーク型「鋼製補助機関付」帆船で現存する最古の国産鋼製帆船です。
当時、外国から日本の海に魚を獲りにくる船が増え、日本ではまだ遠洋漁業が発達していなかったため、急いで学生を教育し外国船に対抗しようとしました。雲鷹丸で行われたのが捕鯨実習。鯨を見つけると積んでいたボートで追跡し銛を刺して獲りました。構内にある博物館「マリンサイエンスミュージアム」には実際に使われた道具が展示されています。
東京海洋大学 品川キャンパス
住所:東京都港区港南4-5-7
東京海洋大学ミュージアム機構
マリンサイエンスミュージアム
電話:03-5463-0430
開館時間:午前10時〜午後4時
休館日:土・日曜、祝日
HP:http://www.s.kaiyodai.ac.jp/museum/public_html/index.html
雲鷹丸甲板上 特別公開
11月2日(金)正午〜午後4時
3日(土・祝)・4日(日)午前10時〜午後4時
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20181018日(木)

「浜離宮恩賜庭園」

国指定特別名勝・特別史跡「浜離宮恩賜庭園」。江戸時代には浜御殿と呼ばれ、歴代の将軍が鷹狩りを楽しむ場所でもありました。鷹狩りは、鴨場の池から引堀という狭い水路に水鳥を誘導し鷹を放って水鳥を捕るというものでした。
鷹狩りを楽しんだ将軍たちが休憩するための建物が「鷹の御茶屋」。中は土足で入れるように土間敷になっています。将軍たちは少し高くなっている上段と呼ばれるスペースで休憩をしたと言われています。建物の裏側には、鷹狩りで連れてきた鷹を休ませる「鷹部屋」という部屋があります。中には架木(ほこぎ)という止まり木があり、鷹が滑らないようゴザがかけてあります。また、鷹が水浴びできるよう「水舟」という四角い箱も置かれています。
浜離宮恩賜庭園
住所:東京都中央区浜離宮庭園
電話:03-3541-0200
開園時間:午前9時〜午後5時
※入園は午後4時30分まで
休園日:12月29日〜1月1日
入園料:一般300円、65歳以上150円
HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html
鷹の御茶屋 内部公開
公開日:火曜、水曜、金曜、土曜、日曜
時間:午前9時30分〜午後4時30分
月曜は内部公開無し(祝日の場合は翌日が公開無し)
木曜は御茶屋ガイドツアーのみ公開※荒天中止
(午前10時、11時、午後1時、2時)
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20181019日(金)

「雑司が谷旧宣教師館」

都指定の有形文化財「雑司が谷旧宣教師館」。アメリカ人宣教師ジョン・ムーディ・マッケーレブが1907(明治40)年に自らの邸宅として建てた宣教師館です。
19世紀後半のアメリカの郊外住宅の特色がよく残った住宅と言われています。中はシンプルで落ち着いた雰囲気です。
居間にある暖炉には当時世界的に流行していたアールヌーボー様式の色鮮やかなタイルが取り入れられています。2階の広縁は当時の日本には珍しく、ほぼ全面がガラス張りになっており、晴れた日には陽が当たって暖かい空間になります。マッケーレブはこの宣教師館の他に雑司ヶ谷学院、雑司ヶ谷幼稚園も作り、8000人ほどが教えを受けたと言われています。
教え子の中には、洋画家の東郷青児や彫刻家の安藤照もいました。
豊島区立雑司が谷旧宣教師館
住所:東京都豊島区雑司が谷1-25-5
電話:03-3985-4081
開館時間:午前9時〜午後4時30分
休館日:月曜、第3日曜、祝日の翌日
HP:http://www.city.toshima.lg.jp/129/bunka/bunka/shiryokan/kyusenkyoshikan/004412.html
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