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TOKYOエシカル
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2024年10月28日(月)
『環境に配慮したものづくり』
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今週は、人や社会、環境に配慮した消費行動「エシカル(倫理的)消費」につながる取り組みを紹介します。
生活用品の販売などを行っている商社の「三栄コーポレーション」では、環境などに配慮した製品を扱っています。例えば、海の環境汚染を食い止めようと、回収した海洋プラスチックごみから作られたバッグがあります。ペットボトルなどのごみを再利用することで、石油から製品を作る場合に比べて水の使用やCO2の排出を抑制できます。
さらにこちらでは、東京都と連携し、中高生がエシカル消費につながる「服」を制作するというワークショップも行っています。廃棄されそうな服や端切れなどをバラバラに分解し、新たな糸として再生する技術があり、そこから服を作るという、資源や環境に配慮した取り組みが進んでいます。
三栄コーポレーションは、東京都と企業・団体が連携してエシカル消費の普及や啓発を行う「TOKYOエシカル」に参画しています。三栄コーポレーション
HP:https://www.sanyeicorp.com/
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2024年10月29日(火)
『フェアトレードを学ぶ』
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エシカル消費につながる「フェアトレード」を学ぶ、学生の取り組みを紹介します。
青山学院大学では、約100人の学生が海外の貧困問題の解消などにつながる「フェアトレード」を学んでいます。フェアトレードとは、経済格差があり、雇用が不安定な国や地域の作物や製品を適正な価格で取引する取り組みのことです。
フェアトレードで製品を作っている企業に、学生から声をかけ、オリジナル製品の開発や普及・啓発を図るイベントの企画を行っています。学内の売店には、インドで生産されたフェアトレードのコットンから作られたハンカチが並んでいます。また、学外でもフェアトレードをPRするイベントを行い、フェアトレード製品が従来の製品に比べ価格が高くなる理由や、フェアトレードの大切さなどを伝えています。
青山学院大学は、東京都と企業・団体が連携してエシカル消費の普及や啓発に取り組む「TOKYOエシカル」に参画しています。フェアトレードの取り組み|青山学院大学
HP:https://www.aoyama.ac.jp/outline/effort/fairtrade
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2024年10月30日(水)
『食品ロスなどを減らす結婚式』
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食品ロスやごみを減らすなど、環境に配慮した「結婚式」を紹介します。
「エシカルウェディング協会」はエシカルな結婚式をプランニングしている団体です。
この団体の代表者によると、挙式する人たちの考え方が多様化し、食品ロスや装飾などの廃棄を減らす形で結婚式を行いたいという要望が増えているそうです。
今月、東京出身の新婦とアメリカ出身の新郎、それぞれの親族が集まり、山中湖のそばにあるペンションを会場として、宿泊も楽しめる形で結婚式をしました。会場の飾りつけは、植物だけのシンプルなもので、使い終わったあとはペンションが所有する庭や森などで土に還せるという環境への配慮があります。食品ロスを減らすため食事はビュッフェ形式で、それぞれが食べられる量だけ取るスタイル。新郎新婦の要望もあり、大皿に残った料理は宿泊時の夜食などで食べられるようにしました。
エシカルウェディング協会は、東京都と企業・団体が連携してエシカル消費の普及や啓発に取り組む「TOKYOエシカル」に参画しています。
エシカルウェディング協会
HP:https://ethicalwedding.info/
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2024年10月31日(木)
『新たな価値を生む』
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捨てられるものに新たな価値を生むという「エシカル消費」につながる取り組みを紹介します。
「エシカリージャパン」では、インドで消費されずに捨てられそうになっていたココナッツを原料に使い、しおりや名刺入れなどを作っています。製品の材料になるココナッツ生地を作る工程をインドで行うことで、現地に新たな雇用が生まれ、暮らしの支援につながっています。
さらに、インドの伝統衣装「サリー」を使った髪留めなどの製品も作っています。近年、インドの国外で作られた大量の安い生地に押され、インドで作られたサリーが売れず、新品のまま捨てられることがあるそうです。そうしたサリーを使った製品作りもインドで行い、現地の人たちの収入が安定することで、病院に行けたり、子どもを学校に行かせたりできるなどの好循環が生まれているそうです。
エシカリージャパンは、東京都と企業・団体が連携してエシカル消費の普及や啓発に取り組む「TOKYOエシカル」に参画しています。エシカリージャパン
HP:https://ethicallyjapan.com/
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2024年11月1日(金)
『バイオプラスチック』
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「エシカル消費」につながる、環境に配慮した素材「バイオプラスチック」を紹介します。
植物由来のバイオプラスチック製品を作っている企業「カミーノ」を訪ねました。
バイオプラスチックは、石油からできた従来のプラスチックに代わる環境にやさしい素材として期待されています。カミーノで作っている製品の材料は、主に、トウモロコシのでんぷんと紙で、99%以上が植物由来の成分でできています。この製品は、最終的に水とCO2に変化する「生分解性プラスチック」と言われ、たい肥を作る、微生物が多い高温多湿な土の中で分解することができます。
また、この製品はリサイクルできることを前提として作られていて、使用済みの製品を独自に回収する仕組みづくりも行っています。
カミ―ノは、東京都と企業・団体が連携してエシカル消費の普及や啓発に取り組む「TOKYOエシカル」に参画しています。カミーノ
HP:https://ca-mi-no.jp/vision
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HP : https://www.ethical-action.tokyo/