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東京の川を楽しむ
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2024年7月22日(月)
『隅田川 重要文化財の橋』
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今月は「河川愛護月間」です。そこで、今週は東京の川を楽しみます。
「隅田川」は、北区から中央区まで7区を流れる、全長23.5㎞の一級河川です。その河口付近から約3kmの範囲に、重要文化財に指定されている3つの橋がかけられています。
「勝鬨橋(かちどきばし)」は、1940(昭和15)年に完成。かつて大きな船を通すために、橋の中央が跳ね上がる仕組みでした。海運と陸運の発展を象徴する橋として国の重要文化財に指定されています。
「永代橋(えいたいばし)」は、1926(大正15)年に完成。明治時代に造られましたが、関東大震災の後にかけ替えられました。完成当時、「支間長(しかんちょう)」が日本一長い橋でした。特殊な鋼で造ったアーチ構造など、当時の世界最高水準の技術が使われており、国の重要文化財に指定されています。
「清洲橋(きよすばし)」は1928(昭和3)年に完成。この橋も当時の最先端技術が使われ、昭和初期を代表する“つり橋”として、国の重要文化財に指定されています。
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2024年7月23日(火)
『川の清掃船』
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「河川愛護月間」にちなんで、川のごみを回収し、河川の環境を守る、東京都の活動を紹介します。
隅田川にかかる厩橋(うまやばし)の近くにある桟橋には、川のごみを回収する「清掃船」が並んでいます。日曜日と年末年始を除く週6日、午前8時30分に桟橋を出発し、川を清掃します。
「コンベアー船」にはコンベアーが搭載されていて、先端を水に沈め浮いているごみを回収します。
「小型手作業船」は、水深が浅く川幅が狭い所に入り、長い柄がついた網を使って手作業でごみを回収します。
全部で11隻の清掃船で、29河川のごみを集めています。1日で集まるごみの量は約1t。回収したごみは「ごみ運搬船」に積み替え、陸上のごみ処理施設へ運びます。
ごみは船の安全な運航を妨げることもあり、しっかり清掃することが重要だそうです。
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2024年7月24日(水)
『横十間川の和船』
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「河川愛護月間」にちなんで、和船に乗る体験を紹介します。
「横十間川」は墨田区と江東区を流れる全長約3.6kmの一級河川です。水辺に親しむ場所として整備された「横十間川親水公園」には、和船に乗る体験ができる場所があります。ボランティアグループ「和船友の会」が中心となり行っている活動で、無料で体験することができます。
和船は、木でできた長い「櫓(ろ)」で船をこぎます。川の景観や和船の伝統を楽しんでもらいたいと、元漁師や船大工などが集まって始めたこの活動は、来年で30年になります。
船に乗る体験は約20分間。船頭の指導のもと船をこぐこともできます。
現在、和船友の会のメンバーは55~56人。若い世代を集めて操船の指導を行い、和船の伝統を引き継いでいく取り組みも行われています。和船友の会
HP:https://www.wasen-tomo.com/
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2024年7月25日(木)
『清瀬市 柳瀬川を散策』
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散策が楽しめる、清瀬市の「柳瀬川回廊」を紹介します。
「柳瀬川」は東京都と埼玉県にまたがる全長約20kmの一級河川です。清瀬市は、その流域などに、約4㎞にわたって「柳瀬川回廊」を整備しています。「清瀬の自然を守る会」の森田会長に案内してもらいました。
最初に訪れたのは「清瀬せせらぎ公園」。柳瀬川に流れ込む小川を利用し、かつての清流を復活させようと整備された場所です。取材した日には、日本の河川の清流に生息するカワムツが泳いでいる様子が見られました。6月上旬にはホタルを観察することもできるそうです。
続いて訪れたのは、約2haの広さがある「清瀬金山緑地公園」。クヌギ、コナラ、コブシなどを植栽し、“武蔵野の雑木林”を再現しようと造られた公園です。在来種のメダカやクサガメなどが生息しているほか、毎年8月に開かれる昆虫観察会では、クワガタやカブトムシ、オニヤンマなどが見られるそうです。柳瀬川回廊
HP:https://www.city.kiyose.lg.jp/siseijouhou/keikakusisaku/1009073/1004644.html
清瀬の自然を守る会
HP:https://kiyoseshizen.jimdofree.com/
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2024年7月26日(金)
『清瀬市 柳瀬川を散策②』
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前回に引き続き、清瀬市の「柳瀬川回廊」を散策します。「清瀬の自然を守る会」の森田会長に案内してもらいました。
東京都と埼玉県にまたがる全長約20kmの一級河川「柳瀬川」流域などに清瀬市が整備した約4kmの散策コース「柳瀬川回廊」。そのルート上にある「清瀬金山緑地公園」の河原は、自然の景観を残すように改修し、親水公園としての役割も果たしています。休みの日には色々なレジャーやバーベキューを楽しむ人もいるそうです。
この河原のそばに、柳瀬川の洪水対策として造られた「金山調節池」があります。柳瀬川流域の生態系を守る場所としても整備され、遊歩道から様々な野鳥が観察できる人気のスポットです(※大雨の時は立ち入り禁止)。取材した日にはカルガモやアオサギが見られました。青い羽が特徴のカワセミもよく現れるそうです。
さらに柳瀬川回廊の「桜並木」には、ユリに似た「ヤブカンゾウ」が自生しています。オレンジ色の花弁が重なり合って咲く花で、見頃は7月いっぱいだそうです。この近くには、環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されている「ノジトラノオ」も自生しています。花の房がトラの尻尾を連想させ、野路に咲くことからノジトラノオと呼ばれています。柳瀬川回廊
HP:https://www.city.kiyose.lg.jp/siseijouhou/keikakusisaku/1009073/1004644.html
清瀬の自然を守る会
HP:https://kiyoseshizen.jimdofree.com/
河川愛護月間などについて|東京都建設局
HP:https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/river/keihatsu/index.html











