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ぐるっとパスで楽しむ
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2024年7月8日(月)
『東京都夢の島熱帯植物館』
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「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」は、東京を中心とする美術館や博物館など103の施設で、入場券や割引券として使えるQRコード付きのチケットです。対象施設の窓口やオンラインなどから購入可能で、有効期間は最初に利用した日から2カ月間。
今回は、このぐるっとパスで入場できる「東京都夢の島熱帯植物館」を紹介。ドーム型の「大温室」では、1000種類を超える熱帯植物の育成や展示を行っています。この夏、見どころの植物は「ゾウタケ」。世界最大のタケといわれ、大きいもので直径約30cm、高さ約30mにもなるとのこと。東南アジアなどで栽培され、主に船のマストや建築資材として利用されています。7月~8月にはタケノコが出てくるそうです。
この他、小笠原諸島の固有種「タコノキ」なども見ることができます。「タコノキ」という名前は「気根(きこん)」という根が、タコの足のように見えることに由来しています。
さらに子どもたちに人気なのが、10種類ほどの食虫植物を展示する「食虫植物温室」。食虫植物は痩せた土壌でも虫を捕食することで生育できます。「ハエトリグサ」は捕食で葉を閉じる時に大きなエネルギーを使うため、3回閉じると、閉じた葉は枯れてしまうといいます。7月26日(金)~28日(日)には、ゆで卵をハエトリグサに捕食させる実験なども行っています。(※7月11日(木)午後9時からオンライン受付開始、参加費1,500円)。東京都夢の島熱帯植物館
HP:https://www.yumenoshima.jp/botanicalhall
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2024年7月9日(火)
『町田市立国際版画美術館』
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「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」が利用できる103の施設の中で、今回は「町田市立国際版画美術館」で開催中の企画展「幻想のフラヌール―版画家たちの夢・現・幻」(会期9月1日(日)まで)を紹介します。“フラヌール”というフランス語は、日本語で「遊んで歩く人」。作品世界を散歩しながら見ると、その世界に取り込まれていくような展覧会です。注目したアーティストの一人が、町田市にアトリエをかまえて活動した門坂流(かどさか りゅう)さん。細かい線を表現することができる「エングレーヴィング」(銅板に直接、線を刻み込む)という技法で作品を描いた版画家です。門坂さんの作品の多くは線が1本も交わっていないことが特徴で、「荒波」という作品は、波や大気など自然の力の動きが力強く感じられる作品です。
清原啓子さんの作品は、緻密な描写と幻想的な世界観が特徴。「魔都」という作品では、幻想的で不思議な世界が広がっています。幻想文学の作品にインスピレーションを得て、独自の世界を構築した版画家です。町田市立国際版画美術館
HP:https://hanga-museum.jp/
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2024年7月10日(水)
『野球殿堂博物館』
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「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」が利用できる103の施設の中で、今回は東京ドーム内にある「野球殿堂博物館」を紹介します。日本の野球の歴史を伝える写真や選手の用具の展示、野球界の発展に貢献した人物たちを讃える内容の博物館。収蔵品はおよそ4万点で、その中から常時2000点余りを展示しています。
1977年に王貞治さんが打ったホームランの世界新記録(当時)、756号のボールも見ることができます。そのホームランボールをキャッチした人には、グアム旅行や家電一式などが贈られたそうです。
さらに、まだ記憶に新しい2023ワールド・ベースボール・クラシックで優勝した侍ジャパンの展示も充実しています。優勝トロフィーには、選手たちが持って付いた手の跡が残っており、他にも出場選手のユニホームや用具、ウイニングボールなどを展示。熱戦の記憶がよみがえります。野球殿堂博物館
HP:https://baseball-museum.or.jp/
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2024年7月11日(木)
『松岡美術館』
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「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」が利用できる103の施設の中で、今回は「松岡美術館」を紹介します。実業家の松岡清次郎(せいじろう)が、生涯をかけて集めた美術品約2400点が収蔵され、古代ギリシア・ローマ彫刻から陶磁器、西洋絵画まで、幅広いジャンルの作品が展示されています。古代オリエント美術の展示室で見ることができるのが、紀元前4世紀ごろの「彩色木棺」(神官の棺)です。位の高い人物の棺には様々な装飾が施されています。
古代東洋彫刻の展示室では、1700年ほど前にガンダーラで作られたとされる「菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしゆいぞう)」を見ることができます。奈良県、中宮寺にある「国宝 菩薩半跏像」の源流にあたるような像です。
また、企画展「レガシー ―美を受け継ぐ モディリアーニ、シャガール、ピカソ、フジタ」が開催されていて(会期10月13日(日)まで)、20世紀初頭、世界各地からパリに集まった芸術家たちの作品を紹介しています。松岡美術館
HP:https://www.matsuoka-museum.jp/
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2024年7月12日(金)
『紙の博物館』
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「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」が利用できる103の施設の中で、今回は日本の紙の歴史や文化、産業を紹介している「紙の博物館」を紹介します。
紙の原料となる木に関する展示では、建築材料に使われる部分、紙に使われる部分など、木材が無駄なく利用されていることが学べます。また、紙が様々な植物からも作られることが分かる展示では、バナナの茎からできた紙や、綿からとれる繊維でできた紙などを実際に触ることもできます。中には、サトウキビのしぼりかすやタケから作られた紙もあり、廃棄物などの有効活用について知ることができます。
さらに和紙に関する展示では、紙で作られた「衣服」を見ることができます。東大寺の修二会(しゅにえ)で実際に着用された白紙衣(しろかみこ)は、厚手の和紙をこんにゃくのりで貼り合わせ、もみ和らげて仕立てられています。紙の博物館
HP:https://papermuseum.jp/ja/
東京・ミュージアム ぐるっとパス 2024
HP:https://www.rekibun.or.jp/grutto/











