今週のテーマ

睡眠障害

2008年 2月25日(月) 放送分


眠りの病気

今週は「睡眠障害」について探ります。人はなぜ眠くなるのか?また、現代人が抱える睡眠の悩みとは?本日は東京都精神医学総合研究所の本多先生に眠りの病気についてお話しを伺います。

人生の三分の一を占める睡眠は健康な生活を保つために欠かせません。そんな重要な睡眠ですが、厚生労働省の統計を見ると、およそ2割の人が睡眠に関して何らかの悩みをもっているようです。睡眠には鮮やかな夢を見たり、体を休めたりするレム睡眠と、脳を休めるためのノンレム睡眠があり、この2つが交互に繰り返されることによって、睡眠が成り立っています。適正な睡眠時間を知るには、まず一週間を6時間睡眠で過ごし、昼間や週末、眠気や仕事に支障がなければ、それが適正な睡眠時間となります。眠気を感じた場合は、次の週から30分睡眠時間を延ばし試していけば、適正な睡眠時間を知ることが出来ます。


  





2008年 2月26日(火) 放送分


5人に1人は不眠症?

私達の生活に欠かすことの出来ない睡眠。しかし、眠れない、夜中になんども目を覚ますなど、多くの方が不眠症で悩んでいます。本日は不眠症の原因、症状、またそれに対する予防法などを代々木睡眠クリニックの井上先生にうかがいます。

不眠症には、寝つきが悪い、入眠障害。途中でしばしば目が覚める、中途覚醒。眠りが浅い、熟睡障害。予定の時間より早く目が覚める早朝障害などの症状があります。こういった症状が一つあるいは複数組み合わさって不眠の症状が成り立っています。不眠の大きな原因はストレスですが、生活習慣の乱れ、環境的要因などもあります。また、病気による体の痛み、痒みなども原因で不眠になることもあります。不眠の解消や予防で、一番大事なのは生活習慣のリズムを整えること、特に朝起きる時間は一定にする。そして昼寝はあまりとりすぎない。このような基本的な事が非常に重要です。








2008年 2月27日(水) 放送分



気になる病気

本日は「むずむず脚症候群」、「無呼吸症候群」と言われる睡眠障害について考えます。それぞれの症状や治療法などを、井上先生にうかがいます。また、自分の睡眠状態について知ることが出来る終夜睡眠ポリグラフ検査もご紹介。

現代病のひとつとも言われる睡眠障害。不眠症の他にも、不眠の原因となるものがあるそうです。その一つが、睡眠中に異常な運動や感覚を示す、「むずむず脚症候群」。アリが這うような感覚を脚の内部に感じ、その為に寝付けないという症状です。また、睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間にいびきをかき、喉が細くなり、喉がつまって呼吸が止まってしまう症状です。睡眠時無呼吸症候群の患者さんは全国で水底200万人もいると言われてます。睡眠障害は、治療で改善できる病気です。眠れないなどの症状や睡眠への不安があれば、専門医に相談し検査を受けるようにしましょう。







2008年 2月28日(木) 放送分

過眠症

日中、強い眠気に襲われる過眠症の一つ「ナルコプレシー」。この病気への認知度は低く、周囲からは「怠けている」ように見えてしまう事もしばしば。この病気と闘病を続けている方にお話しをうかがいます。

昼間、不適切な時に寝てしまう、あるいは居眠りをして眠り込んでしまう。こういう事が持続してある場合を過眠症といいます。その中のひとつ「ナルコプレシー」は、日本人では600人に1人という割合で、国際的にも少なくありません。河野さんは、この病気を34、5歳から発症。当時、営業マンとして働いて河野さんは、一時期、針を持ち歩き、眠気に襲われると、それを刺して眠気をしのいでいたそうです。投薬による治療をしている河野さん。現在、河野さんは、NPO日本ナルコプレシー協会の理事を務め、自身の体験を活かし、同じ病気で悩む人のサポートを行っています。






                                                                                                                                                                                               

2008年 2月29日(金) 放送分



より良い睡眠のために

生活リズムの乱れや、ストレスから睡眠に悩みをかかえる人が増えている現代。より良い睡眠時間をとるためにはどうしたらよいのでしょうか?快眠に効果的な事、また快眠を妨げるものをご紹介いたします。

睡眠時間は年齢と共に、減少する傾向にあります。ちなみに日本人の平均睡眠時間は、7時間20分といわれます。規則正しい生活に必要なのが、体内時計のリセット。私達の体内時計はおよそ25時間周期。一日24時間に対して、およそ1時間ずつズレが生じ、夜更かしや朝寝の原因となります。このズレを直してくれるのが太陽の光。朝起きたときには、ちゃんとカーテンを開けて、光を取り入れる工夫をしましょう。コーヒーに含まれるカフェインや、タバコのニコチンは覚醒作用があるので寝る前は控えましょう。アルコールは睡眠の質に影響し、日常的に寝酒を飲む人は、夜中に目覚めやすいそうです。入浴は、リラックス、リフレッシュの効果があります。しかしタイミングや温度を間違えると、睡眠の敵になるので注意です。運動不足はストレスを増大させます。手軽に出来るストレッチなどで、適度に体を動かしましょう。また、牛乳に含まれるメラトニンは別名「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、睡眠を促す効果があるそうです。











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