今週のテーマ

東京の伝統工芸品

2007年 12月24日(月) 放送分


精錬された味わい東京彫金

長い歴史と高い技術で継承されている東京の伝統工芸。そんな中から今日ご紹介するのは、東京彫金。タガネ一つで様々な模様を彫りだします。1人前になるには、最低でも10年はかかると東京彫金に姫も挑戦してみました。

様々な条件を満たしてはじめて認定される東京の伝統工芸。現在、約40種類が指定されています。ひめがお邪魔したのは東京彫金の数少ない伝統工芸士、小川健次郎さんの工房。お邪魔したときは、ちょうど彫金のなかでも最も難しいという肉掘りの作業中でした。0.1mm単位の繊細な作業が要求されます。そんな東京彫金の特徴は、堅牢、美しさ、洒脱とおっしゃる小川さん。今年、息子さんの真之介さんも東京都伝統工芸士として認定されました。


  





2007年 12月25日(火) 放送分


気品ある華やかさ江戸切子

江戸末期に始まったカットグラスの伝統的工法「江戸切子」。ガラスに浮き出る優美で鮮やかな切り子の模様。そんな江戸切子を作り続けて21年。親子三代にわたり江戸切子を手掛ける大友さんをご紹介。

江戸切子は天保5年(1834) ガラス商 加賀屋久兵衛が. ガラスの表面に金剛砂を用いて彫刻したのがはじめとされています。その工程は模様の見当となる割り付けに始まり、ダイヤモンドの刃にガラスをあてて削る荒摺り、そして荒摺りでカットした面を砥石で滑らかにする石掛け、最後は磨きをかけて仕上げます。








2007年 12月26日(水) 放送分



着る人の心織りなす村山大島紬

滑らかなツヤ、シックな模様、軽い着心地、なんとも味わい深い村山大島紬。現在の武蔵村山市を中心に発展してきました。その村山大島紬を作り続けて37年の田代さん。現在は4代目の息子さんも修行中です。

村山大島紬は江戸時代中期に村山紺絣と、砂川太織りが合流して作り出されたと言われています。しかし、気の遠くなるような、手間と根気が必要な村山大島紬。染色から織りまで続けているのは、田代さんの所だけとなってしまいました。黒が深いので、柄糸が引き立つ村山大島紬。その秘密は、板締め染色という独特の染め方にありました。板締め染色は、樹齢100年以上経た水目桜で作られた柄板の間に白い糸を挟み、そこに煮立てた染料を流し込み染色していきます。







2007年 12月27日(木) 放送分

伝統と新感覚のコラボレーション

姫がやってきたのは江戸川区役所。今日は江戸川区で行われているユニークなプロジェクトをご紹介。それは、区内の伝統工芸士と美術系大学の学生さん達がコラボレートし、新しい工芸品を作るというもの。そのブランドマークは「えどがわきゅーぶ」です。

2003年のプロジェクト発足から、これまでにおよそ170点が提案され、62点が「えどがわきゅーぶ」のブランドで商品化されてきました。このプロジェクトに参加した金工作家の後藤さん。そして美大生の池田さんによって生まれたのがコチラの作品です。この簪(かんざし)には ちょっとした工夫が・・・。 秘密はこの先端にある穴。 気分によってつける物も変えていけるオシャレな作品です。さらに外した飾りの部分はペンダントにも早変わり! 何通りもの使い方ができる斬新な作品です。






                                                                                                                                                                                               








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