今週のテーマ

愛のかたち・献血

2006年 7月3日(月) 放送分


血液がたりません!

事故や病気の治療に必要な輸血。そこでは、輸血用血液が患者を救う唯一の生命線です。今のところ血液を人工的に作ることができないのが現状。そこで必要になってくるのが、私たちの体の中を流れる、大切な血液を善意で提供する献血なのです。

血液は生きた細胞です。血液中にある赤血球は21日、血小板はたった72時間しか生きることができません。それゆえに生きた血液をいつも備えておくことが必要なのです。東京都では、一日平均、1,600名の方が献血に協力していただかないと、いざというときに足りなくなってしまうのが現状です。また、ここ10年間は29歳以下の献血者がどんどんと減ってきています。このまま少子高齢化が進むと血液を確保するのが難しい社会になってしまう恐れがあります。


 



2006年 7月4日(火) 放送分


知ってほしい!献血のこと

厚生労働省が行った調査では、献血に行かない理由として、針を刺すことへの恐怖や、不安が多くあげられていました。そこで、今日は、献血未経験の方に、実際の献血にチャレンジしていただき、その様子をレポートします。

今回、初めて献血にチャレンジしていただいた鈴木さんも、注射に抵抗があり、機会と時間がなく今まで、献血にいこうと思わなかったそうです。献血の前には、献血ができるかどうか、問診と血液検査があります。献血は健康な状態でないと行えません。あわせて血液型や血液の状態を調べ、献血の種類を決めます。今回の鈴木さんは、すこぶる健康状態も良かったので400mlの献血をしました。献血は10分で終了。時間もかからず、検査もきっちりしてきたので、安心でしたという鈴木さんでした。

 




2006年 7月5日(水) 放送分


広げよう、献血の輪!
献血は都内に13箇所ある献血ルームの他に、献血バスや集団献血などで行えます。本日は、千代田区の霞ヶ関ビルで行われた集団献血をレポート。ビルに入る複数の企業の方々が参加されていました。広がる献血の輪をお伝えします 。

霞ヶ関ビルで行われた集団献血。ビルに入る複数の企業で働く方を対象に、会議室を会場に設けて、普段忙しいビジネスマンにも好評のようです。この日の目標献血者数は200名。姫も呼び込みでお手伝い。あっという間に人があつまり、この日は目標値を上回る248名の方々にご協力をいただきました。仕事の合間にも献血ができるという、各企業の協力体制が、献血者数の増加を後押ししています。採血された血液は、東京都赤十字・血液センターへ送られます。都内各地から集められた血液は、ここで、赤血球や血小板といった成分別の輸血用血液に調整され、要請により各病院に必要数が運ばれるのです。




2006年 7月6日(木) 放送分

献血を支える想い・・・

毎日、およそ1600人の協力が必要となる献血です。そんな善意の献血のご協力いただいている方の中には、2か月に1度献血に行かれる方や、ボランティアで献血ルームのお手伝いをされている方がいました。そんな献血を支えている方々の熱い想いをお聞きしました。

善意の献血に積極的に協力していただいている方々がいます。41歳の冨田さんは、友人に誘われ献血ルームにいったのがきっかけで、2ヶ月に1度、献血をされています。現在まで70回の献血を行い、目標は100回とか・・。また、建設会社に勤務する渡辺さん66歳は、20代から2ヶ月に1度の献血を続け、日本赤十字社から数々の感謝状を授与されています。そんな渡辺さんが、2年前、ガンを患い胃を摘出する大手術を行いました。渡辺さんはその時、血液の大切さを再認識したといいます。また、加藤さんは、別の形で献血に協力。献血に興味があって、1度献血をしましたが、高血圧ぎみで献血が行えなくなりました。それでも献血に協力したいと、10年に渡って、週に1度、献血ルームでボランティアとしてお手伝いしています。




2006年 7月7日(金) 放送分



命をつなぐ赤い糸

血液のガンといわれている恐ろしい白血病。血液中のガン細胞を抗ガン剤で殺し、毎日のような輸血が必要となります。その白血病と診断され、みごとに白血病を克服した男性にお話しをうかがいます。

白血病の闘病記を綴った一冊の本。この著者である草間さんは、46歳の時に急性リンパ性白血病と告知されました。抗ガン剤の副作用と、輸血を受ける日々が続きましたが、草間さんの血液からガン細胞が消えることはありませんでした。最後の望みは、健康な血を作り出す造血幹細胞の移植。造血幹細胞は、骨髄や胎盤の中にある臍帯血に多く含まれ、善意の提供者が無償で提供します。臍帯血移植を受けた草間さんは、完治率3割という白血病を、無事に克服しました。生きるために受けた輸血の量は10リットル。そして臍帯血移植。こららの血液は、見知らぬ誰かが自分にくれた「命の贈り物」だと草間さんはいいます。他人からもらった大切な命。草間さんは他人を支える側として、新たな人生を歩み始めました。







 




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