今週のテーマ

東京の樹木


2006年 1月23日(月) 放送分


街にやすらぎを!

東京の樹木は、街中を美しく彩るだけでなく、夏の日差しをさえぎったり、排気ガスや騒音から環境を守るなど大切な役割を担っています。そんな東京の街路樹は、現在、50種類以上、約47万7千本にものぼります。

元気な木を作り、バランスの取れた形の丈夫な街路樹にしていくには、剪定(せんてい)が欠かせません。剪定とは余分な枝を取り除き、木の骨格となる枝を太く丈夫にすること。落葉樹は冬の間、成長を休止するため、枝を切っても木の成長にダメージをあたえません。また、剪定には道路標識を見やすくすることも、大切な目的の一つです。そんな街路樹に使われている樹木のベスト3は、3位プラタナス、2位ハナミヅキ、そして1位は東京都の木でもあるイチョウです。






2006年 1月24日(火) 放送分


樹木に歴史あり・・・

私たちに安らぎと共に、美しい環境を与えてくれる東京の樹木。日本で始めて街路樹が行政の指示によって植えられたのはなんと奈良時代。快適な交通の確保などのために、道の両側に果物のなる木を植えたのが始まりといわれています。

古い歴史を持つ並木道。東京で一番古い並木は、府中市にある大國魂神社の参道にある並木といわれています。平安時代、源頼義が今の東北地方を征伐に向かったときに、この地に立ち寄り、千本ほどのケヤキを植え。戦勝祈願として寄付したと伝えられています。この地域のケヤキは国の天然記念物に指定されています。長い歴史を感じることができるケヤキ並木です。






2006年 1月25日(水) 放送分


元気な樹木づくりプロジェクト!
東京都の樹木の診断をしている山本さん。山本さんは外見からは判断しにくい、樹木の元気診断を音で行っています。そして山本さんのような樹木診断のプロを増やそうと誕生したのが「元気な樹木づくりプロジェクトチーム」です。

歩行者の方に枯れた枝などが当たったりしては大変。そこで東京都では日々、樹木の管理を行っています。姫が木槌でたたくと、あきらかに音の違う木がありました。それは、木を腐らせる菌に冒されて、中が空洞となってしまった木でした。この病気に効く薬はなく、倒れる危険があると判断されると切り倒さなければなりません。こうした検査を都内全部の街路樹に行っているそうです。この日は、道路や公園の管理などに携わる人があつまった「元気な樹木づくりプロジェクトチーム」の講習が開かれていました。最新精密機器を使って、木の中の様子を調べる検査で、樹木を傷つけずに測定できる装置です。






2006年 1月26日(木) 放送分

樹木医登場!

今日は、木のお医者さん、樹木医をご紹介。現在、東京には約120人の樹木医がいます。そんな樹木医の方に密着レポートします。今回、治療するのは樹齢約50年の桜の木。いったいどんな治療が行われるのでしょう。

樹木医とは病気になった樹木の診断や治療を行う、木のお医者さん。天然記念物のような銘木から街路樹や庭木まで、どんな種類の木も診断します。樹木医になるには、資格審査に合格しなければなりません。試験は7年以上、樹木に関わり知識や経験を積んだ人のみが受けられる狭き門です。今回、依頼のあった桜の木は、根頭癌腫病という、人間で言う腫瘍のようなものが出来ていました。そこを取り、菌が入らないよう薬をつけて、余分な土を取り除き治療は完了しました。再び見られる満開の桜が楽しみです。





2006年 1月27日(金) 放送分



広がれ樹木

樹木の育成の広がりは、場所だけにとどまらず、人と人との間でも広がっています。本日ご紹介するのは、早稲田通り周辺に住む皆さんが行っている「東京ふれあいロードプログラム」。快適な道路環境を目指して、住民の方と、東京都が協力し合い進めています。

住民の方によると、木の根本にタバコの吸い殻を落としたり、投げていく人がいるそうです。ゴミは樹木にある遺影教を与えます。例えば、捨てられたタバコは雨に濡れ、流れ出たニコチンが土に染み込み、樹木の健康を悪化させます。そこで、地元では清掃をおこない、更に街路樹の根元に花の植栽を行うことで、ポイ捨てを減らしゴミだらけだった場所を憩いの空間に生まれ変わらせています。住民参加で行うより良い環境づくり。樹木に対する愛情の広がりも期待されます。







 




バックナンバー一覧(2010年4月以前)へ戻る

トップページへ

Copyright(C) tv asahi All Rights Reserved