第1027回『南房総 勝浦の朝市』
5月18日放送
「南房総 勝浦の朝市 初夏を味わう名物料理」
「南房総 勝浦の朝市 初夏を味わう名物料理」
新緑の香り、風が爽やかな季節。
今回は、千葉県・勝浦市の朝市にやってきました。
430年以上の歴史を誇る勝浦朝市。
今が旬と言えば…初がつおです!
朝市通りにある「割烹 中むら」では、鰹縞が映える“銀皮造り”や、かつおを加えたなめろうと筍の炊き込みご飯を合わせた風味豊かな“茶漬け”が味わえます。
勝浦朝市で最年長の出店者、餅屋の桑原とし子さんは、なんと91歳!桑原さんが作る、千葉名産の落花生を生かしたかき餅は、地元の料理人にも人気です。
「イタリア食堂 TOKUBEI」の成瀬慎一シェフはかき餅にチーズや春キャベツ、アンチョビをのせてピッツァ風に仕立てています。
さらに朝市の会長・江澤修さんもユニークなメニューを考案。
ご当地グルメの勝浦タンタンメンをヒントにした、その名も“タンタンたい焼き”!
ピリ辛なたい焼きは朝市ならではの一品です。
「南房総 勝浦の朝市 フローラルな甘〜いハチミツ」
「南房総 勝浦の朝市 フローラルな甘〜いハチミツ」
最盛期は200以上あった勝浦朝市の店は、高齢化や大型スーパーの台頭などで今は約80軒に減少してしまいました。
そんな中、朝市を盛り上げる新たなチカラが。
東京から移住し、5年前から自家製ハチミツを販売している、「中林養蜂」の中林碧海さんです。
ふるさと納税返礼品にも選ばれているハチミツは、コクがあり、花の味が濃いと評判です。
中林養蜂がある南房総は温暖な気候が養蜂に最適だそうです。
主にミツバチの世話をしているのが、夫の中林靖晴さん。
ハチミツは乾燥すると凝縮して糖度が上がるので、中林さんは、早めに蜜を搾り、甘さを抑えて香りを立たせるそうです。
ハチミツは家庭料理でも大活躍。
砂糖やみりんの代わりにハチミツを使った金目鯛の煮付け。
鶏むね肉はハチミツや醤油麹で漬け込み、湯煎にかけ鶏ハムに。仕上げにハニーマスタードをかければ爽やかな味わいになります。
「花香る 森のハチミツの秘密」
「花香る 森のハチミツの秘密」
11年前、勝浦市に移住してきた中林さん夫妻。
生き物と暮らす仕事がしたいと養蜂家の道を選んだそうです。
しかし、始めて3年目に大きな危機が…。
巣箱を100箱まで増やしたところ、細かな世話が行き届かず、ハチが全滅してしまったのです。
そこで、専門書を読み、ミツバチが棲む環境をより良くしようと考えます。
乾燥を好むミツバチにとって湿気は大敵なので巣箱の周辺の草を刈り、風通しを良くしました。
さらに、蜜源となる植物を植え、ミツバチの過ごしやすい環境を整え、良質なハチミツがとれるようになったのです。
「森のハチミツ×初夏のフレンチ」
「森のハチミツ×初夏のフレンチ」
そんな中林さんのハチミツの評判を聞き、朝市を訪れたのが、いすみ市にあるホテル「五氣里」の木村藍シェフです。
地元の食材で洗練された料理を生み出し、「食の親善大使」にも任命されています。
とれたてのハチミツを試食するとフローラルさに驚きます。
さらに中林さんオススメのハチミツ漬け夏みかんヨーグルトをいただいて新作のヒントを得ます。
朝市でカツオや山菜など旬の食材を仕入れて新作に挑戦。
まず、ハチミツとカツオ、山菜を合わせた一品。
二品目は中林さんから教わったデザートをヒントに、夏みかんを使った料理が登場。
“追いハチミツ”もたっぷり!
一体どんな料理が生まれるのでしょう。
取材先
制作担当
【ディレクター】植田 裕久(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】成田 智彦(テレビマンユニオン)
【プロデューサー】太田 伸(テレビ朝日)